暑い時期こそ、シルクをまといたくなる。
吸水性を考えると、「木綿かなぁ」とも思うのだけれど、あの絹の軽さといったら・・・たまらない。羽のようで着ていることを忘れてしまうほど。体に変にまとわりついたりもせず、あの絹特有のなめらかさは、吹く風も少しゴージャスに変えてしまうような気がする。「お手入れが大変そう」と思うかもしれないが、実は簡単。
わたしはネットに入れて洗濯機で洗ってしまう。そのほうが洗いざらしの風合いが出て、「いかにもシルク」というちょっといやらしい雰囲気がなくなるのだ。それでいて品があるシルクの服は、ちょっとしたお出かけにもほんとうに重宝する。シルクの膝丈のワンピースにコットンガーゼのゆるゆるズボンを合わせ、足下はぺったんこのサンダル。白いランニングにシルクのパンツ、ビーサン。シルクはいつもの普段着をきゅっと引き締めてくれる。それにその軽さは旅にもぴったり。くるくる小さく丸めては、旅行バッグに詰める。大活躍間違いなし、なのだ。
okuに置いてあるシルクのパンツとワンピースはヴェトナムで作ったもの。
ヴェトナムは絹の名産地だ。布市場に行くと、たくさんの絹生地を目にする。その大半はシルクタフタのような、豪華でパーティ仕様な質感。わたしの探しているのはもっと薄くて、蝶の翅(はね)のような軽やかなシルク生地なのに、なかなかどうして見つからない。それから数ヶ月が経ち、サイゴンに住むHちゃんから吉報のメールが届いた。「これだったらいいかも、というシルク、見つけました。デッドストックよ」。サンプルを送ってもらったら「ビンゴ!」。
早速試作に取りかかり、ようやくパンツとワンピースが仕上がった。
なんでもないシンプルな形だから、どんな服とも合わせやすい。いつのまにか、集まってしまったシルクの服。夏は毎日のように着ている。
根本きこ
フードコーディネーター |



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