透明のアクリルトタン屋根から入る光が強さを増した。帽子をかぶって店番しなければならないくらい、大量の太陽の日が差し込む。夏が、すぐそこまでやってきた証拠だ。
そろそろ倉庫から大型扇風機を運ばなきゃ。ブーンブーンと工業的な音をたてながら、集めた風を送ってくれる。冷房の効きがすこぶるよくないokuでは、決して欠かすことのできないものなのだ。
誕生日が8月ということもあって、わたしは夏が嫌いじゃない。「暑い 暑い」と言いながら食べる、かき氷のおいしいこと。氷のたっぷり入ったグラスのひんやりした感触。とくに、真夏のアイスコーヒーは格別だ。夏の愉しみのひとつ。ひょうたんスピーカーからこぼれる音質も、わりと夏向きだと思う。
微妙にくぐもったような音が、ぎらぎらした夏の力を和らげる。
夏ときけば浮かぶもの。よしずから漏れる光、蚊取り線香の匂い、ひぐらしの鳴く声、鬱蒼とした雑木林に咲く山百合、人けのないプールの水色の水面、かさかさに乾いた洗濯物、なまぬるいビーチサンダル。夏は、いいなぁ。
根本きこ
フードコーディネーター |



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