母が、福島の親戚のおばさんからお下がりでもらった(水色のカーディガンには、たくさんの小さなビーズと色とりどりの糸で細かな刺繍が施されていた。)上海製のカーディガン。カシミアが混じっていたからそれはそれは柔らかで軽くって、母からそれを取り上げては毎日羽織り、その繊細な装飾に見とれた。
当時、小学校低学年だったわたしには、サイズはぶかぶかだしデザインは「おばさんぽい」と友だちに不評でも、その服は(わたしにとって)お姫さまの服であるに違いなかった。
刺繍の服との出合いは、そこから始まる。
身につけるものに、チチチと刺繍がしてあると、それだけでグッとくる。
そこには人の手のぬくもりがあり、実直な職人技が光る。自分にできないことをやり遂げられる人は、それだけで尊敬してしまう。
今回は、fromヴェトナムのパジャマと刺繍スカートのロングタイプ。
とくにパジャマの刺繍はミリ単位の仕事。「手なんですよ」と言うと、皆驚く。
なかには信じない人もいる。それくらい精巧で緻密な刺繍。こんなパジャマで布団に潜り込むのもいいなぁ、と思う。もちろん、外着にしてもいいのです。張りのあるコットンは、とてもパジャマには見えません。
ロングスカートは以前紹介したものと同じく、メキシコの人が作ったスカートを再現させたもの。大きく入ったスリットがすこーしだけセクシーなのだ。すこーしなのは、素朴なコットンの生地と清楚な刺繍のおかげ(?)ぜひ、着てみて下さい。
根本きこ
フードコーディネーター |



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