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羽海野チカ(うみのちか)
東京都生まれ。小学生の頃からキャラクターデザイン、マンガの道を志し、美術系の高校に入学。卒業後、グッズデザイナーとして就職。イラストレーターなどを経て『ハチミツとクローバー』でマンガ家としてデビュー。ペンネームは、最初の作品「海の近くの遊園地」からきている。
羽海野チカ インタビュー
第1回
第2回
第3回
ハチミツとクローバー
(羽海野チカ・著)

集英社『YOUNG YOU』に連載。コミック1〜7巻、オフィシャルファンブックが発売中。アニメーションはフジテレビにて毎週木曜日24:35より放映中です。


ストーリーや最新情報はこちらから!
オフィシャルサイト
http://www.hachikuro.net/
ヤングユーのサイト
http://youngyou.shueisha.co.jp/

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『ハチミツとクローバー』スペシャルインタビュー 羽海野チカ
2 “脳内一人会議マンガ”??

いつもデジカメで写真を撮っていらっしゃるそうですね。

「はい、デジカメで。前はフイルムだったんですけれども、私、一回旅行とかへ行くと600枚ぐらい撮るので、プリントが追いつかなくて。DPE代が『3万円です』とか言われてびっくりしてしまうようになっていたので、デジカメにしたらすごく楽です。パソコンで見て、必要なものだけ出せばいいので、ぐっとお得になりました」

でもそうやって、自分のプライベートの旅行と仕事が重なっちゃうと、苦しくなるときはないですか?

「それはないです……。私、遊ぶことに罪悪感を覚えるタイプなので。カメラを持っていれば、『これは遊びに来たんだけれども、後でこの写真の全部、どこを描いてもいいんだ』と思うと、罪悪感がしゅーっと消えて」

遊ぶことは罪なんですか?(^^;

「何でなんでしょうね。何か、遊んでいると罪悪感が」

じゃ、仕事しているときがいちばん幸せ?

「幸せというよりも、罪悪感がないだけです(笑)。でも、思ったとおり描けた時は幸せです」

『ハチミツとクローバー』って、人間や動物や風景に対する視線がとってもあったかいですよね。でも、一方でどきっとするような鋭いセリフもある。その両方が同居しているのも、魅力だなと思うんです。そのバランスみたいなものも含め、どういうふうに考えながらマンガを描いてらっしゃるんですか?

「キャラクターがいっぱいいるので、描きやすいのかも。悩みの渦中にいる人と、それを見ている人とを分けられるので。
はぐちゃんは、まだ自分自身どうしたらいいか決めかねて頑張っているところ。わからないからもう、ぐるぐる回りながら進んでいる。でも花本先生はある程度生きてきた人なので、“このまま進むとこうなる、やめるとこうなる”って、なんとなくわかる。

うーん……、でも、どれも私なんですけどね。自分で冷静に考えているときは花本先生になっていて、それでほんとに悩んじゃっているときははぐちゃんになってたりとか。それで、何をしていいかわからなくなったりすると竹本君になってみたりとか。もう何か、脳内一人会議漫画みたいな感じなんですけど(笑)」

マンガの構成でも、普通のふきだしがあって、文章があって、コマとコマの間に文章が入ってきて……と、いろんな視点からの気持ちが入っていますよね。

「考えごとをしてるときに、頭の中で何人かで考えているようなところがあって」

ひとり羽海野さん会議みたいな?

「そうなんです。頭の中に、三人ぐらいでしゃべっているような。縦書きのモノローグと横書きのモノローグがあるんですけど、どっちかが風景の描写で、どっちかが自分の心の中のセリフだったりとか。

同時にいろいろなことを考えていることってありますよね。何か悲しいことがあって、悲しいなって思っているのに、“あ、晴れてきた、きれいだな”って思ってたりとか。“お腹がすいたな”と思ったりとか。それを同時に紙の上であらわすのは、続けて書くより縦横に分けたほうがいいかな、と」

text & photo: s-woman.net
© 羽海野チカ/集英社・ハチクロ製作委員会
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