羽海野チカ(うみのちか)
東京都生まれ。小学生の頃からキャラクターデザイン、マンガの道を志し、美術系の高校に入学。卒業後、グッズデザイナーとして就職。イラストレーターなどを経て『ハチミツとクローバー』でマンガ家としてデビュー。ペンネームは、最初の作品「海の近くの遊園地」からきている。
羽海野チカ インタビュー
第1回
第2回
第3回
ハチミツとクローバー
(羽海野チカ・著)

集英社『YOUNG YOU』に連載。コミック1〜7巻、オフィシャルファンブックが発売中。アニメーションはフジテレビにて毎週木曜日24:35より放映中です。


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オフィシャルサイト
http://www.hachikuro.net/
ヤングユーのサイト
http://youngyou.shueisha.co.jp/

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『ハチミツとクローバー』スペシャルインタビュー 羽海野チカ
1 テレビアニメ、たぶん自分がいちばん見ています(笑)

 テレビアニメーションが始まり、『ハチミツとクローバー Official fan book』も発売されて……と、「ハチクロ祭り」みたいなこの頃。まずアニメも回数を重ねたところでの感想を聞かせてください。

「最初のころは、自分でアニメを見て緊張してしまって、なかなか楽しめなかったんですね。自分の書いたセリフってただでさえ恥ずかしいのに、テレビから言われてしまうと、たまらない気持ちに(苦笑)。
 なかなか冷静に見られなかったんですけれども、やっと慣れてきて、今はもう楽しくて、毎日自分のアニメばっかり見てます。ふだんテレビを見ないので、ご飯を食べるときとか、繰り返し繰り返し。ほんとうにきれいにつくっていただいて、何回見ても飽きなくて。だからいちばん見てるのは自分だと思います(笑)」

音楽もすてきですよね。真山君のモデルが、スガ シカオさんだとか?

「スガさんのつくった歌の中に、真山君みたいな子が出てくるときがときどきあるんです。多分、ご本人が自分のことを歌っているんだと思うんですけども。ちょっと自分をどう扱っていいかわかんないみたいな男の子が出てきて、マンガにしたら、今まで見たことない男の子になるんじゃないかなと」

挿入歌として入ってくるスガさんやスピッツの歌もいいですけど、オープニングのYUKIさんの曲、エンディングのスネオヘアーさんの歌も素敵ですよね。

「そうなんです。YUKIちゃんのかわいい歌と、スネオさんのあのきれいな歌をいただけたので。自分の作品のアニメのためにつくってもらった歌を、普通に出た新曲みたいに好きになって聴けたのがすごくうれしいです。
絵を描いているときって同じ歌をかけ続けたほうが能率が上がるので、あの曲をいただいた後は、セリフを考えたり、絵を描いたりするときいつもかけていて。ずーっと、千回を超えてもかけ続けています(笑)」

『ハチミツとクローバー』って、ストーリーもすばらしいと思うんですけど、細かなところの描写がとてもきれいだなと思います。光に輪郭がにじんでいる感じとか、影が夜の闇に溶け込んでいる感じだとか。そうしたこだわりは、どこから生まれるんでしょう?

「何でしょう……。同じセリフでも、陽が強い昼間と月の出ている夜とでは全然変わってしまうので、時間と天気はわりと気をつかって描いています。朝に言ったほうがいいセリフ、夜に言ったほうがいいセリフ、雨が降ってたほうがきれいなセリフとかあるので。

これってつくった世界なんですが、でもなるべく読者さんには“ほんとにいる人みたい”って思ってほしい。それにはやっぱり、ロケハンに行くと、すごくリアリティが出るんですね。観覧車も実際ある観覧車を、何回も撮りにいきました。雨が降ってる日もあったし、晴れてる日もあったし。だから、そこに行けば漫画に出てきたのとおんなじ風景があるんです」

どこの観覧車なのか、教えてもらえますか?

「観覧車は三ヶ所に行ったんですね。全員が年末に乗っていた観覧車は葛西臨海公園で、キリンがいた公園の観覧車は伊豆のバイオパーク。それであと、野宮さんとあゆが一緒に乗ったのは横浜のコスモクロックです」

text & photo: s-woman.net
© 羽海野チカ/集英社・ハチクロ製作委員会
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