玉木宏
Vol.1 北海道の大自然が僕を心平にしてくれた
Vol.2 僕にとって名古屋はやっぱり特別な街今でも名古屋では名古屋弁です。
Vol.3 もともと人見知りだからこそ、出会いの大切さを改めて実感しています
雨鱒の川 「雨鱒の川」
川上健一 著
集英社 刊
定価:720円
ISBN:4-08-748211-1
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一緒にいないと生きていけない―。
巨大な雨鱒に互いの思いを託して幼い日々を過ごした少年と少女。10年後、少女に縁談が―。幼なじみの透明な魂を清冽に描く初恋小説。
集英社文庫 恋愛小説フェア
玉木宏 映画「雨鱒の川」 スペシャルインタビュー
Vol.2 僕にとって名古屋はやっぱり特別な街今でも名古屋では名古屋弁です。
 現在、公開中の映画『雨鱒の川』。玉木さん演じる主人公の心平は、周囲からの反対をよそに、初恋の相手・小百合との恋を実らせる、とても一途な青年。玉木さんは、そんな心平を「うらやましく思う」と言う。

「初恋の人と一緒になるっていうのは、誰もが一度は見る夢。でも、実際、それを実現させるのはとても難しいことだと思うんです。
 ちなみに僕の初恋は、保育園の年長組のとき。相手は同じ組の女のコ。ハーフで、とってもかわいい子だったんです。その気持ちを伝えることもなく、終わりましたけど(笑)」


 楽しかったこと、哀しかったこと。自分が育った町には、思い出がいっぱいつまっている。映画の中で、心平が故郷への思いを深めるように、玉木さんもまた、自分の生まれた育った名古屋には愛着を感じているようだ。

「やっぱり僕にとって特別な街。友達も向こうにいるし、今でも名古屋に帰ると、普通に名古屋弁になるんです。
 今でこそ、普通に東京弁でしゃべってますけど、東京に出て来たばかりの頃は、言葉が冷たい街だなと思ってました。とくに『あ、そう』って相槌は大嫌いだった。聞いてるのか、聞いてないのかわからない! って(笑)。
 でも、気がついたら、自分がそういう言葉を使うようになってて、それを聞いた、名古屋の友達に、『おまえ、変わったなぁ』『冷たくなった』とか言われたりした(笑)」


 映画の中では、小百合とは対称的な存在として、ドライな東京の女性が登場するが、玉木さん自身も、上京当初は同じように感じたそう。

「東京の女性は華やかでおしゃれだし、名古屋とは違うなって、思ってましたね。でも、じつは東京って、地方から出てきた人が多いんですよね。それがわかってからは、そういう意識はなくなっていきましたけど」

 今では、すっかり東京人。でもそれだけに、名古屋の友人との再会は、自分のルーツに立ち戻れる貴重な時間だ。

「名古屋の友達は、もうほとんど結婚してるんです。子どもが小学生くらいっていうヤツもいる。みんなオヤジ化してて、普通に腹出てますからね(笑)。『おまえ、それヤバイだろう』って言うんですけど。
 一緒に飲んでいても、『家族がいるんだから、遅くなっちゃマズイ』とか、『自分ひとりのお金じゃないんだから、ムダ使いさせちゃいけない』とか、余計な心配しちゃって(笑)」


「でも、みんなとっても幸せそうなんです」と仲間たちの顔を思い出しながら、玉木さんはとても楽しそうに微笑む。

「自分の家族がいるって、すごく充実感があるだろうし、精神的にも安定するし。そういうのを見てると、僕も早く子どもが欲しいなって思うんですよね。自分が若いうちなら、子どもともいっぱい遊べるだろうから。といっても、まだまだ先になりそうだけど(笑)」
映画「雨鱒の川」

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