玉木宏
Vol.1 北海道の大自然が僕を心平にしてくれた
Vol.2 僕にとって名古屋はやっぱり特別な街今でも名古屋では名古屋弁です。
Vol.3 もともと人見知りだからこそ、出会いの大切さを改めて実感しています
雨鱒の川 「雨鱒の川」
川上健一 著
集英社 刊
定価:720円
ISBN:4-08-748211-1
好評発売中!
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一緒にいないと生きていけない―。
巨大な雨鱒に互いの思いを託して幼い日々を過ごした少年と少女。10年後、少女に縁談が―。幼なじみの透明な魂を清冽に描く初恋小説。
集英社文庫 恋愛小説フェア
玉木宏 映画「雨鱒の川」 スペシャルインタビュー
Vol.1 北海道の大自然が僕を心平にしてくれた
 澄みきった青い空。果てしなく広がる草原。北海道の大自然を舞台に描かれる映画『雨鱒の川』。初めての恋、母の愛、故郷への思いなど、広大な大地で暮らす人々のピュアな心情を綴った、とても美しい作品だ。

 そんな中で、玉木宏さんが演じているのは、心やさしい主人公・心平。幼馴染みの小百合を一途に愛する純朴な青年。玉木さんの演技は、そんな心平を暖かい空気感で包み込む。

「淡々と話が進んでいくし、僕の役柄はセリフがあまりないんです。その中で、心平の純粋さを出すには、どうしたらいいんだろう?って、台本を見たときは戸惑いました」

 でも、ロケ地の北海道に入ったら、そんな心配は一気に吹き飛んでしまった。

「2週間ほどいたんですけど、大自然の中にいると、東京よりも、ずっとゆったりとリラックスできる。自然に心平のようなピュアな気持ちになれるんです。そんな環境での生活が、いちばんの役作りになりました。
 じつは北海道って、雪のある季節しか行ったことがなくて、いまいち大きさが実感できなかった。でも、今回、改めてその奥行きを感じて、本当にビックリ。それに空気が違う!食べ物もめちゃくちゃおいしい!(笑)」


 その体験は、玉木さんに、ある風景を思い出させた。それは彼のおじいさんが住んでいた島。島根県の隠岐島の風景。

「子どもの頃、毎年、夏休みになると行ってたんです。本当に何もなくて、当時は島に信号が1コしかなかった(笑)。毎日、海で遊んでましたね。素潜りしながら、モリでイカとかカワハギを獲ったりして。『カワハギは、皮をはいでも死なないんだろう』って思って試したら、一発で死んじゃって、『おかしいなぁ』って、何度も試したりして(笑)」

 意外にヤンチャな自然児ぶり。川で雨鱒と戯れる心平に、自然と近付けたというのもうなづける。そして、そんな恵まれた環境のせいか、現場もいたってなごやかだった様子。

「監督の磯村一路さんは、普段はホワンとした雰囲気の方で、お父さんみたいな感じの方(笑)。前に『群青の夜の羽毛布』という作品でご一緒してるので、すごくやりやすかったです。 小百合役の綾瀬はるかちゃんとは初共演だったんですけど、テレビで見ていて、おとなしい人かなと思ってたんです。でも、実際は、よく食べ、よく笑い、というタイプ。とってもオープンな性格だったので、へんに気を遣うこともなく、いい意味でラクでした」

 初主演映画、という気負いは彼にはない。

「どんな役も、作品にとって無意味な役ってないと思う。だから名前が一番に書いてあるからとか、主演だからって関係なく、ただ自分のできることを一生懸命演じました。
 とにかく美しくて、暖かい映画です。素朴な日本人の良さがたくさん描かれているピュアなラブストーリー。ぜひ観てください」
映画「雨鱒の川」

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