 |
どこかいつも淡々としたところがあるスネオさんの音楽と、『ハチクロ』に流れている淡々とした時間は、とてもいい感じで響きあっているように思えます。
|
 |
 |
| 竹本くん、恋におちる |
「そうですね。なんでもない日常を歌うということで言えば、つながっているかもしれないです。
ほんとに、日々の中で、気持ちがいいほうに動いたり、悲しくなったりするということしか歌っていないですから。自分の中にない何かを作品にして音楽で表現することは、まだできないですね」
その“日常”を大切にする感覚は、スネオさんの中にいつ頃から生まれたものなんでしょう?
「かなり子供のときからあるような気がします。学校から帰って来て、おばあちゃんがいて、何もなくて四時ぐらいからテレビで『大岡越前』とか見ていたんです。その後に大相撲中継が始まって。そのときの夕方の空気の感じとか、夏だったら網戸から来る風の感じみたいな。
大学を出て一人暮らしし始めてからですかね、より、そういう時間が大切だって思うようになってきましたけどね」
|
 |
 |
| 分かりにくいが、森田くんもまた…… |
最後に、カップリング曲の「空も忙しい」についても聞かせてください。
「自分の思惑どおりにうまくいかなくて、何でこうなんだ? みたいなことを思うことってありますよね。で、空とか見て、ここから抜け出してその先に行きたいって気持ちになることってあるんですけれども。
でも、『果たしてその先ってどこだ?』っていうのがあって。
空に行ったら、きっとまた別の何かを探して、何かないかな? って言ってる気がする。空にいろんな思いを投影したって、空も忙しいし、何もないよってことなんです。
それよりも、自分の足元をちゃんと見てみたら、実はすごく素敵なんじゃないか。やるべきこともあるのに、何もやらずに空にばっかり思いを投げかけるのは止めようって。少なくとも、空を見上げるこの場所はあるってことですから」
|
|
|
どうして「スネオヘアー」なのか? については、オフィシャルサイトのプロフィールでも読むことができますが、今回、新しい話も本人からうかがうことができました。
「高校ぐらいのとき、西部劇がすごく好きだったんです。
わりと有名な、懸賞金がかかってるような流れ者が街にやってくるとするじゃないですか。で、カウンターで酒を注文して、寡黙なマスターがばっと彼の前にお酒を置く。
地元の連中はカードをやり続けながら、『あいつは誰だ』と小声でささやきあっている。するとマスターがわきを見て、『あれがビリー・ザ・キッドだ』みたいな感じで、『あれはスネオヘアーだ』って言う。『あれがスネオヘアー、スネオヘアーと呼ばれた男』みたいな。そんなイメージです」 |
 |
撮影/大橋愛
(C)羽海野チカ/集英社・ハチクロ製作委員会 |
|