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木造2階だてのアパートで、「肉」に飢える生活をしている『ハチクロ』の美大生たち。スネオさんの本格的な空腹話は、演劇を始め、親からの仕送りが止まってから始まるらしいのですが・・・・・・。
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| 理花さんに片思いの真山くん |
「その頃は壁を食っていました」
・・・・・・え・・・・・・。
「壁を。白壁です。漆喰みたいな。
ミュージシャンの方とかも、貧乏されているから壁を食うみたいなんですよ」
それは例え話しでは無くってですか?
「僕が壁を食っていたって話をしたら、くるりの岸田君も『オレも食ってた』って。そしたらみんな壁を食べたと口々に。だから、ほんとですよ。
まぁアルバイトをしなかったから、だから金がないというのは当然なんですけど。そうですね、食べ物は無かったですね」
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| 夫を事故で亡くした理花さん |
うーん。江戸時代なんかの農民の家の壁はオーガニックなわらなんかで作られていて、それで飢饉の時に壁を食べたって話は何かで読んだ記憶がありますが・・・・・・。現代の壁は超ケミカルで体にものすごく悪いような気がします。
ところでスネオさんも、ひょっとして“竹本君”みたいに、自分探しの自転車の旅をされたことがあったりします?
「したことないです(苦笑)。片道60キロ、チャリンコで走ったことはありますけどね。中学生の頃、友達とふたりで、住んでいた長岡から新潟市の海まで。夏だったので、すぐ泳げるように海パンはいた上にズボンはいて行ったら何かむれちゃって・・・・・・。
往復だと120キロですけど、あの頃は無理って感じなかったです。何か今だったら、出かける前に頭で考えて、“だいたい道中はこんな感じで、着いてもこんな感じで、疲れもこんな感じ”とか、全体像を勝手に決めつけちゃうところがある。でもあの時は、行くっていう行為のほか何も考えてなかった。
そういう気持ちはどこか無くしたくないし、何か簡単にまとまりたくないという気持ちは今でもあります」
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| 真山くんに片思いの山田さん |
そういえば「セイコウトウテイ」のPV(DVD『8ムービー』に収録)でも、ママチャリのペダルをこぎ続けてられますよね。ミュージシャンて、いつも全力疾走しなくちゃいけない大変な仕事のように思えます。
「まぁ、音楽の仕事では、まだこぎ出した一歩目ぐらいの感じですからね。チェーンが外れたり、座ったらサドルが無かったりしたら、続けられるかどうか分からないですけど(笑)。
きっとどこかのゴールを求めているわけじゃないんですね。
音楽に限らず、個人的には、やっぱり何か幸せなところに行き着きたいというのはありますけど、そうした結果が欲しいから音楽をやっているのかといえば、そうじゃないし。今、曲を作ったり演奏したりすることが好きだから、というのが一番の理由ですよね」 |
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撮影/大橋愛
(C)羽海野チカ/集英社・ハチクロ製作委員会 |
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