壮麗なシャトーで過ごすボルドーの特別な休日 Ch. ラ・ラギューヌ

海外取材をしていると、時折、「え? ここにこんなものがあったの?」と、驚くほど素敵な場所に出会うことがある。もちろん、取材の前には入念な下調べをしていくのだが、実際に現地を訪れてみると、まだメディアにはあまり登場していない“知る人ぞ知る”場所も多いのだ。

9月にSPURの取材でフランス・ボルドー地方に行った時に出合ったのも、ちょうどこんな場所だった。それはボルドー市から車で約40分、メドック地区にある『シャトー・ラ・ラギューヌ』というシャトー。ここは、1855年にナポレオン三世によって行われた格付けで、第3級に認定されたシャトーで、ボルドーが誇る銘醸ワインのひとつ(第1級は、かの有名な5大シャトー)。現在のオーナーはシャンパーニュ地方の名門のフレイ家で、シャンパーニュ・ファンに絶大な人気の『ビルカール・サルモン』の大株主だという。醸造家は、まだ30歳という若き美人醸造家、カロリーヌ・フレイ。実は彼女はオーナーの娘で、ボルドー大学の醸造科を首席で卒業した才媛。『シャトー・ラ・ラギューヌ2004年』が彼女の初ヴィンテージになるのだが、その味わいは芳醇にしてエレガント、専門家からも高い評価を受けている。

シャトーというのは、もちろん「お城」という意味なのだが、ボルドーでは一般的にワイン造りのメーカーのことも意味する。だから、別に見た目は立派なお城でなくても(どうみても“工場”であっても)「シャトー」を名乗ることが出来るのだ。だが、この『シャトー・ラ・ラギューヌ』、1730年に建てられた正真正銘の豪奢なシャトーで、しつらいは上品なロココ調。個人の邸宅らしく、インテリアも神経が行き届いている。新しいオーナーが、ヴェルサイユ宮殿を模してリニューアルしたという。ゲストルームもクラシカルで優雅、まるで中世にタイムトリップしたような感覚さえ覚える。

“知る人ぞ知る素敵な場所”とはこのゲストルームのことで、ホテルではないが、希望すれば誰でも宿泊することができるのだという。ゲストにはバトラー、メイド、料理人がついて、滞在中のケアをしてくれる。滞在中は、たとえば、同じ敷地内にある『シャトー・ラ・ラギューヌ』のセラーを見学したり、ブドウ畑が見渡せるシャトーのテラスでシャンパーニュを楽しんだり(もちろん「ビルカール・サルモン」)、ディナーには家庭的でおいしい料理とともに『シャトー・ラ・ラギューヌ』を味わうこともできる。また、メドックには有名シャトーも多いので、シャトー・ビジットをするのも可能。ワイン好きにはたまらないシチュエーションだ。こんなところで、ゆったりと休日を過ごせたら幸せ。ワインに興味のあるかたなら、一度訪れてみてはいかがだろうか?

photographs: Noriko Aoyma / text: Kimiko Anzai


Chateau La Lagune
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シャトー・ビジット/要予約(無料) 土曜・日曜休
宿泊/1泊600ユーロから(1部屋/朝食込み)
昼食、夕食各51ユーロ、ワイン込み61ユーロから
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