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| ルイス・バラガン邸をたずねる |
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| 2009年10月02日 |
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| 十字形の枠の大きな窓のある、バラガン邸リビングの再現。バラガン邸の庭の植物は野生に近く、古代果樹園のようだという |
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メキシコを代表する建築家のひとり、ルイス・バラガンの邸宅が、東京のワタリウム美術館内に出現! バラガン邸の家具や絵画など現在も邸宅に残る品々が持ち込まれ、建築家の妹島和世+西沢立衛/SANAAの空間構成によって、アトリエ兼住居の各部屋が再現されている。建築家が、自身のために設計した私邸には、その建築家の思想や理想が凝縮しているはず。
蔵書が見られる書斎など、ワタリウム美術館の空間がすっかり様変わり。SANAAの設計により、窓には白い扉が付けられ、十字のスリットから光が射し込む。各会場の入口には、バラガン邸で見られる銀色の球や水瓶などが導入のアクセントとして置かれている。また、リビングと庭は、十字架のような大きな窓枠で仕切られ、緑の大樹が伸びている。メキシコの画家、ホセ・クレメンテ・オロスコらの絵画など、美術品も楽しめる。
なかでも、バラガンに影響を与えた画家、チューチョ・レイエスの自由なドローイングが興味深い。骨董屋を営み、50歳から絵画を描き始めたというチューチョ。包装紙に描かれた絵画目当ての客も少なくなかったそうだ。バラガンは、建築の色やその配分、テキスタイルや装飾品についてアドバイスを求めていたという。また、彫刻家マティアス・ゲーリッツによる、金色の平面とも立体ともいえる作品が階段と寝室に飾られている。表面が引っ掻かれ、光の加減で見え方も変わる。ゲーリッツとは、高速道路の中央分離帯にそびえ立つサテライトタワーを共同設計した。会場には、バラガンが所有したレコードの音楽も流れている。
バラガンの仕事は住宅に留まらず、都市計画にも及んだ。誰も見向きもしなかった黒い溶岩で覆われた土地を安価で購入し、郊外住宅地化のために、溶岩を取り入れた庭を造成したりもしている。水、光、土など、自然をパートナーとしたバラガン。棚に飾られた乗馬写真が、牧場で過ごした幼年時代が、メキシコの伝統や風土、自然を取り入れた建築につながっていることを物語る。 |
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| text: Yuri Shirasaka |
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| 壁には、ジョゼフ・アルバースの絵画 |
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| 壁には、チューチョ・レイエスのドローイング。毎日17:00から「ティールーム」としてお茶を飲みながら展示解説が聞ける |
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| 寝室の再現。キリスト教彫刻などが飾られている |
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| 寝室の反対側。壁にはマティアス・ゲーリッツの作品。スリットに、黄色い反射光も映る |
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