

text: Fumie Tsuji
一昔前、Tシャツといっても“普段着”のメインストリームを行くような感じでしたが、今や、モード界に無くてはならないアイテムのひとつ。先頃発表された、08-09秋冬コレクションでも、多くのブランドがTシャツを発表していたのが印象的でした。今や、クールなTシャツを着る人、Tシャツを知る人が、おしゃれさんの代表と言えるかも。今回は本誌で紹介された、Tシャツ特集のこぼれ話として、ベルリンブランドによるこの夏のTシャツコレクションの一部をご紹介。
まずは、ベルリン要注目の新鋭ブランドAnntian。新人ブランドの登竜門的コンテスト、『ベックスファッションショー』にも出場し話題を集めていました。AnnneとChristianによる彼らのデザインは、スプレーのような細かいプリントや、幾重にも重ねたプリントを施したものなど、コットン素材を基本にしたアイテムが主流。どことなくフラジャイルな空気と、パステル系を中心にした色使いの組合せが面白いブランドです。メンズもあるので、さりげなく彼とペアルックも可。
さて、お次は31love。グラフィックデザイナーの芥川純子と、ジュエリーデザイナーのNATSUによるこのブランドは2006年にスタートしたばかり。ベルリン在住の2人が(現在NATSUは東京を拠点)、クリエイトするデザインは、立体的なデコレーションの要素が組み合わされた、遊び心のあるものばかり。2人のデザイナーの得意分野が見事に掛け合わさって生まれていると言えます。今後、ビジュアルアーティスト集団の「KOKOMONO」や、NATSUが新たにはじめたブランド「TRIPLE V」とコラボTシャツを作る予定があるとか。過去のコレクションも要チェック!
セレクトショップやブランドが軒を連ねるmitteの激戦地区にこのほどショップをオープンしたばかりのvan reimersdahl。女性らしいセクシーなフォームやカットが施されていると同時に、型にはまらない、アヴァンギャルドなデザインがとてもベルリンらしいといえるかも。ボディスーツ風のTシャツは、パーティーの華にしてくれること間違いなし。今後最も注目したいブランドのひとつです。
ベテランともいえるFranziusは、ベルリンでもキャリアの長いブランドのひとつ(Franziusは第1回のベックスショーに出場)。ストリートとエレガンスが見事にブレンドされた服が特徴。ここ数シーズン発表している、コットン/ジャージー地にヘアー(髪の毛)のモチーフをプリントするコレクションは好評。ロングヘアーの人もそうでない人も、風になびく髪の毛を身にまとえるTシャツは、ウィットに飛んだ素敵な一着です。
最後は、ベルリン拠点ではないのだけれど、ベルリンでも人気があることからご紹介のHui Hui。プリントや装飾、カラーリングなど、キッチュでありながらセンス良くまとまっているコレクションは注目。ここ数年取り入れられている、コットン地を使ったアイテムは、エコな空気も漂います。アースカラーを基調としたカラーリングは、スカンジナビアに最も近い、ドイツ北部の街ハンブルクならではのセンスといえるかも。
と、つらつらとご紹介してきましたが。これはあくまで氷山の一角! 本誌で紹介されたBestshopとStarstylingにも、ワクワクするデザインのTシャツが大集合しています。しばらくTシャツ熱は続きそう。夏が始まる前に、好きなアイテムをゲットして。