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「でも、バリ島で私は“素の自分”にかえれたような気がするんですね。学生時代以来の“素顔の友達”がたくさんできたのも、バリ生活の収穫です」 ――バリ島では、私は本名の「順子さん」とか赤坂さんと呼ばれます。あっ、私って順子なんだと新鮮な気がしました。あのまま日本にいたら、私のほうもついかまえたりして、こんなにいい友達はできなかったと思います(『優しいバリ 私が「わたし」に返る島』より)――
そんなふうに、徐々に友達が出来てきて、バリ生活も一年を過ぎた頃、ぐっとその数が増えたのだそう。 「日本人コミュニティの中には、宝塚時代の話や、現在のお仕事の話をを聞いてくる方がいます。そうすると、つい、私はかまえちゃう。でも、“姿月あさと”の話を全く聞いてこない人たちがいて、それが本当にリラックスできたんですね。“素の自分”を受け入れてくれる人たちがやっと出来た!と思いました。」 グランド・ハイアット・ホテルの日本料理レストラン「南風」の須藤シェフ夫妻、ガムラン奏者のスエントラ氏と和子夫人、日本料理店「お茶の間」のマダム、利子さん・・・・などなど、日本にいたら絶対に知り合えなかった知人・友人たちとの交流は、姿月さんの心をやわらかくしてくれたよう。
クールでキリっとした表情の姿月さんが、友達の話になったとたん、やさしいふんわりした表情になったのが印象的でした。 「日本では、仕事に関連したステキな出会いがたくさんあります。でも、素顔の友達というのは、やはりできにくいんですね。だって、誰かと出会う時、私は“姿月あさと”として出会うわけですから。バリで久しぶりにできた、素顔で話せる友達たち。今、私は夫の次の赴任先、ケアンズに住む場所を移しましたが、これからも皆との友情を大切にしたいなあ、と思っています」 インタビュー/中沢明子 バリ撮影/増島 実 |
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