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大橋歩(おおはし・あゆみ)
イラストレーター。1940年、三重県生まれ。多摩美術大学卒業。'64年、「平凡パンチ」の表紙イラストでデビュー。その後、雑誌や単行本、広告など、多様なジャンルで活躍中。特に、暮らしにまつわるイラストやエッセイは、幅広い世代の女性はもちろん、男性にもファンが多い。'02年、企画編集・取材・撮影をすべて自身で行う雑誌『アルネ』を創刊。
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大橋歩 スペシャルインタビュー
1 きちんとしたキャッチボールができて、この本ができました。
2 仕事を通じてのさまざまな出会いが、今につながっています。
3 最後まで下手だなーって。だからよかったのかもしれません。
『日々が大切』

大橋歩・著
1,575円(税込)

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大橋歩「日々が大切」 スペシャルインタビュー

1 きちんとしたキャッチボールができて、この本ができました。

『LEE』誌上で14年間、イラスト&エッセイを連載してきた大橋歩さん。このたび連載が終了し、最後の5年間分が1冊の本にまとまった。タイトルは『日々が大切』。子育てと家事をしながら仕事もしてきた大橋さんが、1日1日を大切に考えて、きちんとモノを選び、努力して暮らしてきた軌跡が、この1冊に凝縮されている。この連載で、日常の些細なものも厳しい目で選び、妥協しない、そんなモノ選びや暮らしぶりの姿勢を学んだ読者も多かったはずだ。14年の連載を終えた今の気持ちは?

「始めたころは50代になったばかりだったんですよねぇ。あのころは、自分も子育てしてきてるし、台所の仕事もきらいじゃないし、普通の暮らしをしているつもりだったから、『LEE』の読者の方とそんなに隔たりがあるとは思っていなかったですね。でも、60になったときは、やっぱりちょっとまずいよと思った。だって20代後半から30代の若いお母さんの雑誌なのに、私はおばあちゃんじゃないですか。もうやめないと(笑)」

けれど、話題の雑貨屋さんで北欧の雑貨をみつけたり、和のものを上手に現代生活に取り入れたり、エコロジーに目を向けたり……大橋さんは、常に身の回りの新しくて素敵なことを取り上げてきた。そのアンテナの鋭さは、どんな若い人にも負けなかったし、『LEE』の読者も大橋ワールドが大好きだった。

「次に何を取り上げようかなって思うとき、必ず編集の人とのキャッチボールがありました。私がこれを、と思っても、『LEE』だからもっと違うものをと言われることもあった。それがきっとよかったんだと思う。すごい頼りにできたから。14年間続けて来られたのも、そのおかげかな。うまくキャッチボールができないと、まあ、いいか、と思うことが続いて、だんだんと、もうそろそろこれは辞めなきゃ、ってことが多かったんです、他では。それを考えると、やっぱり長くできたというのは、きっとちゃんとキャッチボールをしていたからなんですね。だから、そういう編集の方たちと会えなくなるのはちょっと淋しいです。でもね、最終回も、これで終わりという気持ちはあまりなかった。まだまだ絵が下手だなーって、必死で入稿しましたから」

雑貨店主や、作家さんに会いに行けば、いつも彼らのイラストを書く。ときに、「○○さんです、似てなくてすみません」というコメントがあるのも、大橋さんらしい。

「なんでうまく描けないんだろう、って毎回思ってましたから。それにしても、そういうコメントを編集者はよく通してくれたなって(笑)。うまく描けないなんて、ここで言い訳するなよって言われればそれまでのことじゃないですか。……人のイラストに限らず、どのイラストも下手だなーって。心配だからいつも多め多めに描いていました」

インタビュー・文/おおくにあきこ
撮影/富士 晃

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