かとう のりこ
1973年、三重県生まれ。'92年に歌手デビュー。以後、テレビドラマやバラエティ番組、 CMなどで活躍。'00年、仕事を一時中断して語学留学のため、フランスへ。2年間の留学を終え、帰国後、仕事復帰。'03年には舞台「新版・忠臣蔵外伝『喧嘩安兵衛』」に出演するなど、活躍の場を広げている。フランス滞在中から自宅録音で放送していたインターネットラジオを、現在も引き続き担当中。http://noriko-kato.i-radio.fm/


詳細へ
be文庫最新刊

加藤紀子・著
ISBN:4-08-650037-X
「フランス語を話せるようになりたい!」その気持ちひとつで、タレントとしての仕事を休んで、日本を飛び出した――。加藤紀子が、2年間の滞在中に体験したさまざまな出来事を、今までの留学本にはなかったリアルな言葉で綴ります。
パリ暮らしの前に、ホームステイをしたノルマンディーでの日々。スプーンを「ラ キュイエ」、ナイフを「ル クトー」と言うことさえ知らずに、フランス語におたおたしていた「ノリコ」に、陽気でおしゃべりな「パパ」は、「ノリコ」が理解しようがしまいが、おかまいなしに話しかけてきた。「ママ」と一緒の食事作りも、料理好きな加藤さんにとって、楽しいひと時だったそう。そうかと思えば、フランス人は毎日シャワーを浴びないのに、自分が毎日浴びるのは悪いと、夜、真剣に一人で悩んだり・・・・。ママが体調を崩したために、三ヵ月が一ヵ月になってしまったが、長いような、あっという間だったような、充実した一ヵ月だったという。

「最初は、テーマを探して会話を交わしていました。ママは私に合わせて、ゆっくり辛抱強く話してくれたのでなんとか通じていたんです。でも、帰国する間際、電話で話していた時、ママが私に言ったんです。『ノリコが勉強してくれたから、私たち、こんなに話せるようになったのよ』って。自分では気がつかなかったけれど、ちゃんと成長していたんですね。そしてそんな私を最初から見ていてくれたのが、ノルマンディーのパパとママ。結果的に留学は2年になったわけですが、最初の大事な一ヵ月をノルマンディーの家族のもとで送れたのは幸せでした。今も事あるごとに、電話で話すんですよ。ま、こっちは手元に辞書を置きながらですけどね(笑)。『今度はいつ休みになるの?』なんて言われながら、近況報告しあってます。本当に、もう一人のママができたみたいな感覚!」

もちろん、加藤さんがそこまでフランスという国、フランス人という人たちになじめたのは、行ってすぐ、のことじゃない。ホームステイを終え、「大好きなパリに住んでいる自分」にうっとりしていた期間を過ぎてからは、不安が襲ったこともある、と打ち明けるのが、正直でマジメな性格の加藤さんらしい。

「1年目は、仕事を休んだ不安、言葉がわからない不安がどうしても頭から離れなくて。だけど2年目からは、不安で縮こまっていてもしょうがない、手を広げ、人に会わないと楽しくならないとわかり、どんどん外へ出ていくようになりました。今思えば、最初の1年間の苦しみは必要なことだったんです。あの苦しみがあったから、次のステップに行けたんだなって、今は思ってます」

インタビュー&文/中沢明子
カメラ/木村直軌

インタビュー一覧へ

おすすめ情報
ショッピング

FLAG SHOP

集英社・東日本大地震被災者支援募金のお知らせ
集英社からのお知らせ