
2011/08/03
ハリウッドに進出してはや8年。その圧倒的な存在感で、今や世界中から厚い信頼を得ている俳優・渡辺謙さん。彼が次に選んだ作品は、8月公開の映画『シャンハイ』だ。
舞台は1941年、開戦前夜の上海。ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファ、菊地凛子などと共演。監督はスウェーデン人、撮影監督はフランス人と、現場はいつも以上に「ユニバーサルな雰囲気に包まれていた」という。国も文化も言葉も違う人たちと仕事をする中で、あらためて見えてきた自分のスタイルはあるのだろうか?
「うーん、逆に自分のこだわりはどうでもよくなってきたというか…むしろどうしたら作品がよくなるのか、作品の中で自分がどんな役割を担えるのかを大事に考えるようになりましたね。だから作品がどこに向かっていくのかを敏感に察知して、忠実に心を開く。自分が感じていることをストレートに投げるようにしています。やっぱり異文化の中で仕事をするには、思いの丈をぶつけ合いながら作ることがとても大事なので」(渡辺さん) 未知の世界へ積極的にかかわるのは、「エネルギーもいるし、疲れる。でも、人生、面倒くさいほど面白い」と笑う。
「昔は『こんなのダメだよな』って自分でブレーキをかけていたのが、今は『それ何?』『そこ行ってみたい』『その人、会ってみたい』って素直に思えるようになりました。若いころは自分のことで精いっぱいだったけれど、年齢とともに余裕ができて好奇心の幅も広がったと思う。以前は90度ぐらいしか見えてなかったものがワイドに見えるようになってきた」(渡辺さん)
【『UOMO』2011年9月号(7月23日発売)『Cover Story渡辺謙』より】
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