映画「下弦の月」成宮寛貴スペシャルインタビュー

成宮寛貴(なりみやひろき)
1982年9月14日生まれ。東京都出身。
2000年舞台「滅びかけた人類、その愛の本質とは…」(演出;宮本亜門)のケイン役で鮮烈なデビューを飾る。その後TVドラマ等で着実にキャリアを重ね、映画では、2001年「溺れる魚」でスクリーンデビュー。その後、2003年「ラヴァーズ・キス」、2003年「あずみ」と好演を見せる。
成宮寛貴 スペシャルインタビュー
ラブストーリーを撮ってるときは、

本気で相手のことを好きになりたいんです
“好き”より、深い関係を築いたふたり。

とってもうらやましいなと思ってます。
どこか神秘的な美しさを持ってる月。

でも、自分を太陽か月かにたとえるなら月だと思う。

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映画「下弦の月」オフィシャルサイト
VOL3 

どこか神秘的な美しさを持ってる月。

でも、自分を太陽か月かにたとえるなら月だと思う。
 10月9日(土)公開の映画『下弦の月』。前世の因縁や月の力によって導かれる恋人たちの姿が、ファンタジックに描かれる幻想的な作品。ヒロインの恋人役者を演じる成宮くんは、「とても神秘的な話。僕も運命の相手がどこかにいるって信じてるんです」と言う。

「前世って、やっぱりあると思うし、その作用で運命的な巡り会いをすることって、あると思うんです。そういうことって、信じてない人から見たら、とてもバカげた話だろうけど、『もしかしてあるのかも……』って思えるのは、とてもステキなことですよね」

 目に見えない力の不思議。そしてその力を信じる繊細なロマンチスト。そんな成宮くんだけに、作品のテーマのひとつでもある“月”についても、空想がいっぱいに広がる。

「月って、僕には“怖い”っていうイメージが昔からあるんですよ。ドキッとするくらい大きく見えるときがあるし、車に乗ってると、ついて来るでしょう?(笑)あれが子どもの頃は怖いなと思ってた。それに、月の引力で潮の満ち引きがあったりするっていうことは、人間も何らかの影響を受けてると思うんです。すごく神秘的な美しさを感じますね」

 でも、「もし太陽と月と、自分をどっちかにたとえるなら、月だと思う」とも。

「自分からブワーッと光を発してるほうじゃないんで。役者としても、太陽みたいにじりじりしてなくて、僕はいいんです。太陽は恵み大きいですけど、残酷でもありますからね。うん、やっぱり月がいい(笑)」

 たしかに彼の輝きは、ギラギラというより、もっと柔らかで静寂の似合う感じ。年齢とともに、その傾向は強くなりつつあるよう。

「最近は、行動する前に『本当にこれでいいのか』って考えることが多くなりました。でも、それは人生に対して臆病になったんじゃなくて、自分のスタイルが見えてきたから。たとえば『僕はこう生きたい』『こういう男になりたい』って思う理想があるから、何か行動を起こすとき、『自分はこれでいいのか』って考えるんだと思います。恋愛だって、それは同じ。『相手を傷つけたくないから浮気しない』っていうのだって、結局、その人の生き方のスタイルなんだと思うしね」

 自分の居場所をみつけ、自分のスタイルを築き始めたことで、一歩ずつ大人へ変身を遂げている。でも、本人は、「今まだ発展途上。迷ってばかりです」ととっても控え目。

「本当に役者が向いてるのかなって、すごく恐怖心があるんです。もちろんこの仕事は大好きなんですけど、役者の仕事って、努力とか、出来栄えに対して100点ってことがない。だからいつも不安だらけ。これからキャリアや年齢を積み重ねていって、少しでも自信がつけられるように頑張りたいと思ってます」
インタビュー・文/佐藤裕美
写真/ 映画『下弦の月 ラスト・クォーター』より


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