“トラネス”とつながる音楽たち
(2005/9/2) |
『ネヴァーマインド』
ニルヴァーナ
(ユニバーサル)
最新のCookie10月号で、ついに再開した『NANA』。その中に、レイラがニルヴァーナについて触れる箇所が。「その年の春、大好きなカート・コバーンがこの世を去った」というくだりは、'94年4月8日にニルヴァーナの中心人物であり、優しく澄んだ青い目が今も心に残るカートが猟銃自殺したことについてのものだ。
'90年代のアメリカ音楽シーンの最重要アーティストであるニルヴァーナは、グランジ・ムーヴメントの中心的バンドだった。やり場のないリアルな心情を、光と闇を交錯させるような曲作りと、激しい演奏とで綴ったニルヴァーナ。このアルバムで'91年にメジャー・デビューしたニルヴァーナは、音楽が過剰に商業化した'80年代のムードを「過去のもの」に追いやり、音楽シーンそのものを変革した。
ちなみに矢沢あい先生は、カートの妻コートニー・ラヴ(豪傑パンク姉貴&ハリウッド女優)が昨年リリースしたソロ・アルバム『アメリカズ・スウィートハート』のジャケットを描いている。
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『アンプラグド〜アコースティック・クラプトン』
エリック・クラプトン
(ワーナー)
単行本第9巻に、シンちゃんが7曲目に“いとしのレイラ”が入っているエリック・クラプトンのアルバムを手にするシーンがある。それが、この1枚。レイラの父親がこの曲を好きで、彼女に同じ名前をつけたというエピソードも。
永遠のロックの名曲として語り継がれるこの曲を書いたエリック・クラプトンは、ギターの神様と呼ばれる大御所ミュージシャン。'60年代からクリームなどのバンドを経て、今はソロで活躍する。
'70年に書かれたこの“いとしのレイラ”のモデルは、ビートルズの故ジョージ・ハリソンの妻だったパティ。親友の妻と恋に落ち、許されない三角関係の中で描かれている。結局パティはジョージと別れクラプトンと結婚する(後に離婚)。
この曲はクラプトンのベスト盤などには必ず顔を出す曲で、ちなみに本作はクラプトンがアコースティック・ギター1本で録音した企画盤。ゆえに、レイラに聴かせるためにシンちゃんが耳コピーをするには最も適した作品ともいえる。
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『恋の平行線』
ブロンディ
(東芝EMI)
コワモテ(?)な男どもを従える、美しく可憐な歌姫……そんなトラネスのイメージからまず浮かぶバンドといえば、このブロンディ。彼らのサード・アルバムとなる本作('78年発表)は、パンク色の強かった前の二作とくらべ、よりポップかつとっつきやすいロックンロールに。
ニューウェイヴなど様々なジャンルを痛快に取り込んでみせるこのアルバムで、ブロンディはその音楽的センスの高さもはっきり伝えている。が、やはり何より魅力は紅一点ヴォーカリスト、デビー・ハリーの時に愛らしく時にカッコいい、キュートなことこのうえない歌声だろう。
'60年代からミュージシャンとして活動していたデビーは、更なる成功を求めてNYへ。'76年にブロンディとしてのデビュー作をリリースし、まずは新しいものに敏感な英国で評価を得る。この『恋の平行線』は、デビーが33歳のときのもの。本作は世界的な大ヒットとなる。
'82年に解散するが、'97年に再結成。現在も活動を続けている。
文/妹沢奈美 |