
|

力強く響くナナの歌
(2005/8/19) |
『GLAMOROUS SKY』
NANA starring MIKA NAKASHIMA
8/31発売(Sony Music Associated Records)
マンガを読む限りでは想像するしかなかったナナの歌声が、ついに聞こえる形で具体化した。
映画の主題歌であり、このシングルの表題曲である“GLAMOROUS SKY”はドライヴ感のあるギターがゴージャスかつ縦横無尽に空間を切り裂くさまが、まず印象的。中島美嘉の歌声も彼女らしい凛とした繊細さはそのままに、しかしラルク・アン・シエルのHYDEが手がけたロックンロールなトラックと、矢沢あい氏による「NANAらしい世界観」を宿した歌詞に見事に共鳴して、不思議なたくましさを得て響いてくる。願望が空を駆けてゆくような印象的なサビの部分は、特に強烈。「眠れないよ!」と叫ぶ部分では、もはやナナがそこにいるような気さえするほど。
一方、劇中歌である"MY MEDICINE"では、パンク風味のロックンロールがより強くトラックに漂う。それを単に投げやりにシャウトするのではなく、丁寧に言葉を紡いでみせることで、中島美嘉はきちんと自分流のナナを生み出した。
http://www.mikanakashima.com/ |
 |
『LOVE for NANA 〜Only 1 Tribute』
V.A.
発売中(Virgin Music)
第一線で活躍するミュージシャンたちが、それぞれのNANAへの思いを込めて編み上げた最初で最後のNANAトリビュート・アルバム。
それぞれのミュージシャンがブラストとトラネスのどちらかを意識しながら曲を書きつつ、各曲にはミュージシャン自身の個性がきちんと封じ込められている。たとえば、タクミになった気分で作ったというTETSU69の“REVERSE”は爽やかなメロディーながらもどこか温かくも切ない空気が漂い、Tommy Hevenly6の“GIMME ALL OF YOUR LOVE!!”はパンクな疾走感とともに歌われる女の子の「強がり」が、しっかりブラストのナナらしさを感じさせて。
それから、レンと雰囲気やイメージがシンクロするシド・ヴィシャスが加入していたセックス・ピストルズの、シド加入の前のオリジナル・ベーシストであるグレン・マトロックも曲を提供。この粋なはからいにもシビれる。また、アルバムの最後を飾る、大塚愛によるしっとりした恋の歌はまさにレイラそのもの。深い……。
文/妹沢奈美 |
|