


MOMOI KAORI
東京生まれ。
女優、シナリオライター、監督、 プロデューサー、ジャズシンガーと多才ぶりを発揮。
ダイヤアクセサリー(MOMOIIN Maki)のデザインもてがけている。
『まどわく』、『卵を抱えて』につづいて本著で「be文庫」3部作が完結。この4月からNHKのトーク番組『夢・音楽館』とドラマ『伝説のマダム』(日本テレビ系)にレギュラー出演。 |
|
 |
 |
 |
 |
『いい歳をして、近頃、私はますます無邪気になった』とエッセイにあるように、すこぶる元気に「お転婆」な人生を楽しんでいる桃井さん。せっかく勝ち取ったこの「二枚目の座」を誰にも渡すまじ、「絶対長生きしてやるの」と小気味よく言い切ります。
「本当はね、私は役者だから、早く死んだほうがカッコいいわけ。いいタイミングでどう死ぬかって、役者なら誰だって一度は考えるもの。カッコよく死んで伝説になりたがる(笑)。でも、長く生きて役者やった人より、早く死んじゃった人のほうが勝ちなんて、どこかおかしくない? 10年より20年、20年より30年続けた人のほうが、人生着こなすことも着崩すこともうまくなって、おしゃれなはずじゃない。だから私は120歳まで生きてやろうじゃないって思ってるの。若い頃は、すぐ死ぬことばかり考えてた女が、50になって今度は長生きかよっていう、それだけで面白いかなって(笑)」
1日1日を、この一時だけを大切に、背丈が伸びたり、オッパイが膨らんできたりしたときのように、歳を重ねていくよさを楽しみたいと桃井さん。そして、みごとに長生きして、「お転婆なバアちゃん」を目指すのだと悪戯っぽく笑います。
「これ、私の持論なんだけど(笑)、生きものとしては、歳を重ねたほうが確実に楽だと思うの。今の自分のほうがずっと好きだと思っている人っていっぱいいるはず。そりゃ体力が弱っていくのは怖いよね。気力が衰えていくのはもっと怖い。だから私は“若いのなんか羨ましくないよね。今のほうがずっといいよ”って無理して言い切ってしまうのね。少しくらい疲れてたって、美味しいものは食べに出かけるし、自分の欲望には素直に従うようにしているの。そうやって自分の体に“元気”を呼び込んで、生きて見せてるわけです(笑)。ちょっぴり負け惜しみも入っているかもしれないけど(笑)、これからもどんどん生きて、生き長らえて、周りがハラハラするようなお転婆オババになってやるの。それって悪くないでしょ(笑)」 |
 |
| 撮影/秋元孝夫 インタビュー・文/宮内千和子 |
|