


MOMOI KAORI
東京生まれ。
女優、シナリオライター、監督、 プロデューサー、ジャズシンガーと多才ぶりを発揮。
ダイヤアクセサリー(MOMOIIN Maki)のデザインもてがけている。
『まどわく』、『卵を抱えて』につづいて本著で「be文庫」3部作が完結。この4月からNHKのトーク番組『夢・音楽館』とドラマ『伝説のマダム』(日本テレビ系)にレギュラー出演。 |
|
 |
 |
 |
 |
『どうせこんな一人座りの椅子にも、もう慣れ親しんでしまっているのだから、いっそ恋なんて……と言いたいところだけど、隣りに誰か座ればやっぱり嬉しく、心がほころんで、ついまた大きな二人掛けにしてみたりするわけです』(「賢いオッパイ」より)
桃井さんの三部作エッセイには、さりげなくけっこう危ない男との別れの場面なども登場し、恋多き女の人生を感じてしまいます。
「昔はね、男に嫉妬したら、私なんか殺意にまでいっちゃうわけ。もう嫉妬してるなら、殺しちゃってるから(笑)。でも、殺意を抱いた時点で、それはもう恋じゃないと思って自分の中でやめることにしているの。だってそれはもううま味じゃないものね」
でも……いったん火がついた気持ちをそううまく収めることは可能なの? そんな質問の答えに、恋の修羅場を何度もくぐり抜けてきた桃井さんの妙案は…。
「今はね、自分がすごく好きになってきてるなと思ったら、その男を柳の下に立たせてみるのね。柳の下に男を立たせるとね、みんな怖いのよ。どんなにイイ男でもお化けみたいに見えちゃうから(笑)。暗闇でその男が横に寝ているわけじゃない。その柳の下のイメージを重ねただけでも相当熱は冷める。これやってみて(笑)。かなり効くから。そう考えるとね、相手を殺すほどの恋なんてないなって思える。
そりゃ昔は熱い恋もいっぱい飲んでヤケドしたけど、今は熱いモノは飲まないの。薄めるようにしてごくごくと上手に飲む。熱いのをフーフーしながら飲むみたいなことはもうしないの。だって、どうやったら何杯も上手に飲めるかって考えるほうが、ずっと楽しいじゃない」
好きになった男を柳の下に立たせる桃井流恋愛の極意。火傷しそうだなと思ったら、試してみる価値がありそうです。で、今は上手に飲めるようになりました? そう聞いたとたんポンと返ってきた答えは、
「教えるか、そんなもん!(笑)」 |
 |
| 撮影/秋元孝夫 インタビュー・文/宮内千和子 |
|