![]()
|
![]() 「もともと書くのは好きだった」という彼女だが、じつは水野さん自身で、3年前にエッセイを連載したいと『BAILA』にオファーしたのは、「ただの思いつきだった(笑)」のだそう。
書くのは意外と早くて、1回目なんて15分くらいでササッと書いちゃったんです。ネタがなくて困ったこともなかったですね。ただ初めの頃は、900 字というコラムの字数の感覚がつかめなくて、起承転結をどう展開しようか、悩んだりもしました。 だけどそのうち、『きれいにまとめなくていいや』って思うようになったんです。それより『勢いを大事に書こう!』って。だから、すごく中途半端に話が終わってる回もあるんですよ。“書き逃げ”みたいな(笑)。 でも、そういうのもいいんじゃないかなって、頭に浮かんだままにガーッと書いてました。そしたら、読んでくださった方たちから、『おもしろい!』っていう反響があって、ちょっと自信を持ち始めて、どんどん調子にのるようになって(笑)」 しかも最初のうちは、なんと手書き! 「私、引っ越し魔で、引っ越しばかりしてるので、パソコンの回線もつないでなくて、パソコンの使い方もよく知らなかったんですね。やっと最後の3回くらいになって「ワード」で書けるようになって、なんて楽なんだろう!? って思いました(笑)」 当時をおかしそうに振り返る美紀さんだが、回を重ねるうちに、「文章を書くのがすごく楽しくなったし、ものの見方もずいぶん変わった」と言う。それは彼女にとって、“楽しみ”がどんどん増えていく喜びでもあった。 「細かいことにまで目がいくようになりましたね。これまでは見過ごしてきたようなことも、立ち止まってみる。そして想像して楽しむようになりました。本のタイトル候補に、『妄想トラベラー』というのがあったんですけれど、まさにそんな感じ。 ビデオテープを巻き戻す30秒くらいの時間ってありますよね。ただじっと待つだけの時間。これを私は“日常に生まれるのりしろの時間”と呼んでるんですけど(笑)、その時間を楽しくするために、『何ができるか!?』ってことをいつも考えているんです。 読者のみなさんにも、ぜひ一緒に考えてもらいたいですね。重箱の隅をつつきながら、妄想をふくらます楽しさを知ってもらいたいと思ってます」
|
|||||||||||||