



松本莉緒さんといえば、人気マンガが原作のドラマ出演という印象が強い。それも『ガラスの仮面』の姫川亜弓、『エースをねらえ!』のお蝶夫人、そして『デザイナー』の亜美と、かなり濃ゆ〜いキャラばかり。役作りが、結構たいへんなのでは!?と思ったら、「いや、むしろやりやすいですね」と言う。
「スタッフや監督が全部お膳立てをしてくれるので、私はセリフを覚えて、そこに入っていくだけ。だから、私にとっては特別難しいことじゃないんです。
最初の頃は、『私はこんなイメージじゃない』と思ってたんですけど(笑)、みなさんが、私からそういうイメージを感じてくださることはとてもうれしいことだと思うし。
それに亜弓さん、お蝶夫人、亜美。3キャラクターに全部通じているのが、芯が強くて気高い女性ということ。いじめとか姑息な手段がすごく嫌いで、『正々堂々と戦いなさい』っていうタイプなんですよね。で、実力で勝った者が本物だっていう考えの持ち主。
これはすごく共感できるんです。私自身いろいろたいへんなことがあっても、自分は変わらずに透明でやっていきたいと思うんです」
●原作『デザイナー』の中での亜美。一条作品のファンならば、亜美役を演じるのが松本さんと聞いたときには、誰もが感動すら覚えたはず。数々の苦難に直面する亜美を、松本さんはどう演じる!? (c)一条ゆかり/集英社そんなふうに思うようになったのは、少なからず役柄の影響があるよう。
「もちろん本当の私は、もっとドジなところもあるんですよ。『エースのねらえ!』のときには、サーブを打つときに上に投げたボールが頭に落ちてきて、『あいた!』とか言ってたり(笑)。
でも、その役柄を3ヶ月やって乗り越えていくたびに、その人のことを好きになって、性格のいいところをもらえたらなって思うんですよ。だから姫川亜弓もお蝶夫人も、歴史として私の中に入ってる。その上で亜美をやるので、すごくいい演技ができると思います」
役柄とともに成長してきた莉緒さん。その集大成ともいえる今回のドラマでは、今まで以上に熱が入っている!
「今回は今までにないくらい最大限の力を出してやっています。初主演というのもありますけど、どうしたらみんなのモチベーションが上がるだろうとか、ここはこうした方がいいんじゃないかって考えたりして、自分も結構プロフェッショナルになってきたかなぁって。今まででいちばん思い出深いドラマになりそうですね」
インタビュー・文/佐藤裕美