| ホーム > Marisol > さとうあきこのおいしいもの日記 > 南蛮伝来時の製法を守る真摯な菓子「松浦軒本店」のカステーラ |

取り寄せの名品から酒の肴まで、うまいものある所に彼女の影あり!
さとうあきこプロフィール
フリーエディター・ライター。「食」と「旅」をメインテーマに、主に女性誌の企画、取材、執筆に携わる。取り寄せはライフワークのひとつで、古今東西のお酒への愛も深い。著書に、料理宿の四季と味を綴った『京の山里かくれ宿 比良山荘の一年』(集英社)
2011/11/11
長崎が本場の「カステラ」は、室町時代の末期、
南蛮船により、鉄砲やキリスト教とともに、
日本にもたらされました。
江戸時代に入ると、江戸や京都をはじめ全国へと
伝わり南蛮の象徴的な食べ物として各地に根付いたようです。
玉子と小麦粉、砂糖というシンプルな組み合わせの
このお菓子は、滋養を兼ねた「贈答菓子」から、
いつ食べてもホッとする「おやつ」の代表格として、
愛されています。
江戸時代、岩村藩の藩医神谷雲澤氏によって伝えられた
岐阜「松浦軒」のカステーラは、
当地に伝来した寛政年間より210余年、
当初の製法を口伝直伝で守り続けた、
「日本のカステラの原型」です。
いわゆる一般のカステラとは、見た目も食感も違い、
素朴そのもの。それでいて、甘さはほどよく、
男女や世代を問わず安らぐ味に焼きあがっています。
今や、元祖ポルトガルにさえ、この製法のものは現存しないそうで、
世界でも唯一無二のカステーラというわけです。
伝来当時は、贅沢品であったろうカステーラが、
その原型をほぼ残しつつ、今でも食べられるのですから、
ちょっと驚きです。
フィクションではありましょうが、
NHK「龍馬伝」の中で作られていた、
あのカステーラ。もしかしたら、
こんな味かしら…と想像してしまいます。
松浦軒本店
「カステーラ」1本¥450
岐阜県恵那市岩村町本町3の246
☎0573・43・2541
8・30〜19・30 無休
※都内では、高島屋と三越各店、
東急東横店、西武池袋店でも、
週1〜2回の取り扱いあり。
入荷予定日は各店へ問い合わせを。
松浦軒のカステーらは、このおいしそうな焼き色がシンボル。少ない日でも1日300本焼いているそう
ミルクティーや日本茶にもあう、食べ飽きないおだやかな味
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