私が通ってた女子高校もこんな感じでした。
『彼が欲しい!』って、みんな殺気だってました(笑)。
一重のヒロイン実子も、スレンダーな沢渡くんも、
じつは高校時代の私の友達がモデルなんです。
このまんがの魅力といえば、なんといっても登場人物のキャラクター。一重の細目でどこか大人びてる吉原実子(よしわらじつこ)を中心に、ポッチャリ体型で甘い物が大好きな桃苗(ももなえ)、内面は繊細だけど、スレンダーで男の子みたいな沢渡(さわたり)くん、かわいい容姿で男の子にモテモテのみよちゃん。
仲良し4人組のキャラが強烈で、今読んでも、「うちの学校にも桃苗みたいな子いた!」「私は沢渡くんタイプだったかな」と自分自身の高校時代が鮮明によみがえってくるよう。
じつは『純クレ』のキャラクターたちがこんなに生き生きとしてるのには理由があった。松苗先生の女子高時代の友人たちがキャラ作りのベースになっていたのだ。
「女子高ってクラスに異性がいないわけですよ。
そうするとこんなにも自分をさらけ出せるのかっていうくらい、みんな自分のキャラを出しまくりで(笑)。自分の部屋の延長みたいな感じだったので、その全開キャラがまんがに生かすことができたらなって思ったんです。だからメインの4人組はモデルがいるんですよ。
まず主人公の実子は仲良しグループの中に、かなり近い子がいたんです。
実子と同じ一重で、魅力的なオリエンタル美女で、すごく声がかわいくて。ただ性格は実子みたいにひねてなくて、愛されキャラでしたけどね。
それから私ともうひとりが、ポッチャリ体型で、ドン臭くて、桃苗タイプでした。とくに友達の方は顔や性格はかわいいんですけど、態度とか声がオヤジなんですよ。それで『オヤジ』って、みんなから言われてて(笑)。
その子の持ってくるお弁当がいつもすごくおいしかったので、二時間目くらいの休み時間に実子似の友達に、『オヤジ、ちょうだい』って、いつもパクられてました。でも、『ちょっと〜、やだ〜』って、ぜんぜん本気で嫌がってないようなすごくおっとりした子で。本当に桃苗っぽかったんですよ」
(取材・文/佐藤裕美)
*毎週木曜日更新予定
次回は8月28日 松苗あけみ『純情クレイジーフルーツ』(2)