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多田かおる
『デボラがライバル』
集英社文庫
<コミック版>全2巻
1987年のマーガレット5月号に『さびしがりやのデボラ』という読み切り作品として登場。好評だったため、その後シリーズ化。『きまぐれエンジェル』『デボラの夢は夜ひらく』等、タイトルを変えて登場。ファンの要望により、一作目の発表から約10年後にまた新たなシリーズがスタートするという、異例の人気を集めた作品でもあった。
試し読みする!!

多田かおるprofile
1960年9月25日生まれ。77年、別冊マーガレットより『キッスの代償!?』でデビュー。笑いと涙とトキメキが入り混じった“多田節”のラブコメディは全国の女子のハートをがっちりつかみ、発表する作品が次々に大ヒット。99年、不慮の事故で逝去。当時、大人気連載中だった『イタズラなkiss』は今も未完のままである。

1987年はこんな時代でした!!
●事件、出来事……石原裕次郎死去、おニャン子クラブ解散、大韓航空機爆破事件
●話題、ヒット商品……ファイナルファンタジー、通勤快足、映画『私をスキーに連れてって』
●ヒット曲……『SHOW ME』(森川由加里)、『雪國』(吉幾三)、『STAR LIGHT』(光GENJI)、『リンダリンダ』(THE BLUE HEARTS)
●流行語……「しば漬け食べたい」「サラダ記念日」「朝シャン」「ボディコン」

今後、登場予定の作品
■小花美穂
『こどものおもちゃ』
ほか多数

バックナンバー
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■紡木たく『ホットロード』(2)
■紡木たく『みんなで卒業をうたおう』
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 主人公の恋する王子様が“お姉さま(男)”!! しかも、男にしか興味のないはずのデボラが朝代にだけ恋心を抱く……それまでの少女まんがには存在しなかった、斬新すぎるほどに新鮮なストーリー展開が話題を呼んだ(笑)。後に、吉川ひなの主演で映画化。デボラ役を谷原章介が熱演している。

 多田さんの夫であり当時の制作現場を良く知る西川茂氏は「『イタズラなkiss』のもとちゃんこと桔梗幹(ききょうもとき)といい、多田作品にはよく“お姉さま”が登場するんです。それというのも、彼女は“お姉さま”が大好きだったので」と笑う。

 そんな多田さんにはこんな面白いエピソードが!!
西川「幼い頃、近所のアパートに“お姉さま”夫婦が住んでいたらしいんですよ。その夫婦がしょっちゅう喧嘩をしていて。彼女の家にまでその内容が聞こえてきたんですって。しかも、聞こえてくるのは野太い女言葉の怒鳴り声(笑)。耳をダンボにしてはお姉さんと大爆笑していたんだとか」

 普段は短髪の“おじさん”が夜になるとカツラをかぶりメイクしてあらわれる……そんな姿にも興味津々(笑)。「そんな経験もあって、いつかまんがに描きたいって、ずっと思っていたんじゃないかな」と西川さん。

西川「彼女と昔話をすると、こういう爆笑ネタが次から次へと出てくるんですよ(笑)。彼女のまわりには常に面白い出来事が転がっている。不思議な引力をもった人でしたね」

登場人物のネーミングにも多田流の遊びアリ!
 身のまわりからまんがのネタを引っ張ってくる多田さん。この作品では、こんな人がまんがに登場。

西川「主人公の“関本朝代”。この名前は親戚の女の子の名前なんですよ」

 多田さんは「登場人物の名前やお店の名前……ネーミングで遊ぶことも多かった」と『愛してナイト』の担当編集者である礒田憲治氏。

礒田「『愛してナイト』のお父ちゃんのお好み焼きやが『まんぼう』っていうんですけど。あれは、大阪にある有名なお好み焼き屋『千房(ちぼう)』のパロディなんですよ。本家が“千”ならこっちはその上をいく“万”にしようって(笑)。他にも、大阪の地名を登場人物の苗字にしたまんががあったり」
西川「『イタズラなkiss』なんて、登場人物のほとんどが僕の知り合いの名前ですから(笑)」

*毎週木曜日更新予定
次回は5月22日 多田かおる『イタズラなKiss』(1)


★以下の作品について、感想、当時の思い出などを募集しています。

多田かおる『愛してナイト』『デボラがライバル』『イタズラなKiss』

また、上記の作品以外にも、取り上げてほしい懐かしい作品がありましたら、
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