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多田かおる
『愛してナイト』
集英社文庫
<コミック版>全4巻
みんなの憧れである里美(さとみ)に告白されたやっこちゃん。しかし、彼女は次第に剛(ごう)さんに惹かれていく……。ミュージシャンと普通の女の子の恋を描いた作品。次々と訪れる障害がさらにその恋を盛り上げていく。涙あり笑いありのラブコメディ。
試し読みする!!
『愛してナイト』第2巻の試し読みができます。
第1巻は、バックナンバーの『愛してナイト』(1)で試し読みすることができます。

多田かおるprofile
1960年9月25日生まれ。77年、別冊マーガレットより『キッスの代償!?』でデビュー。笑いと涙とトキメキが入り混じった“多田節”のラブコメディは全国の女子のハートをがっちりつかみ、発表する作品が次々に大ヒット。99年、不慮の事故で逝去。当時、大人気連載中だった『イタズラなkiss』は今も未完のままである。

1981年はこんな時代でした!!
●事件、出来事……ダイアナ妃がチャールズ皇太子と結婚、神戸ポートピア博覧会開催、ロッキード裁判
●話題、ヒット商品……なめ猫、レーザーディスク、『なんとなく、クリスタル』(著・田中康夫)、ノーパン喫茶
●ヒット曲……『ルビーの指環』(寺尾聰)、『スニーカーぶる〜す』(近藤真彦)、『セーラー服と機関銃』(薬師丸ひろこ)
●流行語……「クリスタル族」「んちゃ」

今後、登場予定の作品
■小花美穂
『こどものおもちゃ』
ほか多数

バックナンバー
■紡木たく『ホットロード』(1)
■紡木たく『ホットロード』(2)
■紡木たく『みんなで卒業をうたおう』
■紡木たく『瞬きもせず』

■くらもちふさこ『おしゃべり階段』『いつもポケットにショパン』
■くらもちふさこ『東京のカサノバ』
■くらもちふさこ『天然コケッコー』(1)
■くらもちふさこ『天然コケッコー』(2)

■いくえみ綾『POPS』『彼の手も声も』
■いくえみ綾『I LOVE HER』
■いくえみ綾『バラ色の明日』(1)
■いくえみ綾『バラ色の明日』(2)

■池野恋『ときめきトゥナイト』(1)
■池野恋『ときめきトゥナイト』(2)

■一条ゆかり『有閑倶楽部』(1)
■一条ゆかり『有閑倶楽部』(2)
■一条ゆかり『有閑倶楽部』(3)
■一条ゆかり『デザイナー』
■一条ゆかり『砂の城』

■岩館真理子『えんじぇる』
■岩館真理子『遠い星をかぞえて』『子供はなんでも知っている』
■岩館真理子『黄昏』

■亜月裕『伊賀野カバ丸』(1)
■亜月裕『伊賀野カバ丸』(2)
■亜月裕『伊賀野カバ丸』(3)

■尾崎南『絶愛-1989-』
■尾崎南『BRONZE-ブロンズ-ZETSUAI since 1989』(1)
■尾崎南『BRONZE-ブロンズ-ZETSUAI since 1989』(2)

■槇村さとる『愛のアランフェス』(1)
■槇村さとる『愛のアランフェス』(2)
■槇村さとる『ダンシング・ゼネレーション』『N★Y(ニューヨーク)バード』
■槇村さとる『白のファルーカ』(1)
■槇村さとる『白のファルーカ』(2)

■多田かおる『愛してナイト』(1)
■多田かおる『愛してナイト』(2)
■多田かおる『デボラがライバル』
■多田かおる『イタズラなKiss』(1)
■多田かおる『イタズラなKiss』(2)
■多田かおる『イタズラなKiss』(3)

■宮脇明子『ヤヌスの鏡』(1)
■宮脇明子『ヤヌスの鏡』(2)

■柊あおい『星の瞳のシルエット』
■柊あおい『耳をすませば』
■柊あおい『銀色のハーモニー』

■宮川匡代『ONE−愛になりたい−』(1)
■宮川匡代『ONE−愛になりたい−』(2)

■松苗あけみ『純情クレイジーフルーツ』(1)
■松苗あけみ『純情クレイジーフルーツ』(2)
■松苗あけみ『純情クレイジーフルーツ』(3)
■松苗あけみ『続・純情クレイジーフルーツ』

■吉住渉『ハンサムな彼女』
■吉住渉『ママレード・ボーイ』(1)
■吉住渉『ママレード・ボーイ』(2)
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■本田恵子『月の夜 星の朝』(1)
■本田恵子『月の夜 星の朝』(2)
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名作がいっぱい!集英社コミック文庫

少女まんがアーカイブ 何十年たっても忘れられないあのセリフ、あの場面。
そんな永遠の名作を、作者のインタビューや担当者の裏話などとともに紹介するコラムです。
この連載中に夫である西川さんと出会い恋に落ちた!! 『愛してナイト』は、多田さんにとっての出世作であると同時に、人生を大きく変えた作品でもあったのだ。
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デビューした『ビーハイヴ』の人気はうなぎのぼり!! その裏で、マネージャーから「別れてほしい」といわれたり、バンドが東京進出したり、ファンからいやがらせをされたり……次々と障害がやっこを襲う!!
多田さんもロックミュージシャンと恋に落ちた女の子のひとり!
 数々の実在するバンドの楽曲が登場するこの作品。そのなかでも印象的なのが結婚式で剛(ごう)さんがやっこちゃんに贈る歌。実はこれ、当時の恋人であり後に多田さんと結婚することになる西川茂さんがヴォーカルをつとめていたバンド『PRESENCE』(プレゼンス)の曲なんだとか!!

『愛してナイト』の連載中に『バハマ』で出会ったという多田さんと西川さん。

西川「『バハマ』のママに“まんが家の先生やで〜”と紹介されたのがきっかけですね。その頃、多田かおるといえば僕らの間ではすでに有名人だったんで、“あまり踏み込んじゃいけないのかな”って思ったんですけど。彼女はとにかく気さくな人でね。よく喋るし、明るいし、気使いやさんだし……みんなにすごく慕われていたし、どこにいっても人気者でしたよ」

 多田さんの仕事場は「そんな彼女を慕って集まってくるバンドマンのたまり場と化していた」と西川さん。「ライブの告知を出してもらいたいヤツが必死にベタ塗りを手伝っていたりしてね(笑)。普通のマンションに、金やら赤やら派手な髪色の男達が出入りしているんですから。近所では“一体、何者が住んでいるんだろう”って、相当あやしまれていたと思いますよ」と笑う。

 実際にロックミュージシャンである西川さんと恋愛をしていた多田さん。だからこそ、やっこと剛さんの恋がリアルに描かれていたんだ、と思わず納得。

西川「かといって、あれは僕らのことを描いているわけじゃないですよ(笑)。どちらかというと、周りで起こっている出来事を観察しては取り入れていた感じですね。バンド仲間も読みながら“ああ、こういうことあるある!! うまく描けてるなぁ”ってよく感心してましたから」

身近な人や出来事がそのままネタに。
多田さんの日常からこのまんがは生まれた。
 実は『ビーハイヴ』の剛(ごう)さんと里美(さとみ)には「モデルがいるんですよ」と、当時の担当編集者である礒田憲治氏。
西川「『ノヴェラ』っていうバンドのヴォーカルのアンディーが剛さんで。里美はキーボードのトシさんなんですよ。昔の映像を観ると“ああ〜!!”と思うと思いますよ。そっくりですから(笑)。今『ノヴェラ』のベスト版とDVDが出ているんですけど。“スペシャルサンクス”の欄には“多田かおる”の名前が入っているんですよ」
礒田「猫のジュリアーノは多田さんの飼い猫のクンちゃんがモデルですしね。彼女のまんがの登場人物は実在の人物をモデルにしていることが多いんです」

 好きな音楽、日常の出来事、身近な人……「自分の日常からネタを引っ張ってきてまんがに投入する。よくある制作方法ですが、多田さんはそういう部分がより濃いタイプの作家さんだったと思う」と礒田さん。その制作スタイルのルーツはこんな幼い頃の趣味にあるのかもしれない。

西川「彼女は、幼い頃からまんがを読むのも描くのも大好きで、その画力を活用して、自分で新聞を作っていたらしいんですよ。それは家族だけが見る壁新聞のようなものなんですけど。内容は近所で起きた面白い事件や、自分のまわりで起きた出来事がメインで。それを読むたびに大笑いする家族の姿を見ては喜びを感じていたんだとか。大人になってからもずっと、その頃と変わらない気持ちでまんがを描き続けていたのかもしれませんよね」

*毎週木曜日更新予定
次回は5月15日 多田かおる『デボラがライバル』


★以下の作品について、感想、当時の思い出などを募集しています。

多田かおる『愛してナイト』『デボラがライバル』『イタズラなKiss』

また、上記の作品以外にも、取り上げてほしい懐かしい作品がありましたら、
作品名と感想をお書き込みください。
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