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いくえみ綾
『バラ色の明日』
集英社文庫
<コミック版>(1)〜(4)
義理の兄に恋をする『狸ばやしがきこえる』。周りから反対されてようと忠告されようと、離れられないドメスティック・ラブ『fight!』。素直になれない幼馴染への想い『初恋の殿堂』等、11話の短編を収録。様々な角度で、いろんな形の“愛”を描いた読み切りシリーズ。もろいようで強く、儚いようで優しい……登場人物達が愛おしい。
試し読みする!!

いくえみ綾profile
1964年10月2日、北海道生まれ。1979年『マギー』で別冊マーガレットよりデビュー。このとき、ナント中学3年生!! 以降、数々の名作を発表。2000年に発表した『バラ色の明日』で第46回小学館漫画賞を受賞。ちなみに“いくえみ綾”というのは、くらもちふさこ先生の作品に出てくる登場人物の名前を組み合わせたものなんだとか!!

1997年はこんな時代でした!!
●事件、出来事……消費税が5%に。ペルー日本大使公邸人質事件。酒鬼薔薇聖斗事件。ダイアナ妃が死去
●世相、話題……未成年による凶悪犯罪。松田聖子と神田正輝が離婚。勝新太郎死去。管野美穂がヘアヌードに。もののけ姫
●ヒット曲……『CAN YOU CELEBRATE?』(安室奈美恵)『すみれSeptember Love』(SHAZNA)『HOWEVER 』(GLAY)
●ヒット商品……たまごっち
●流行語……パパラッチ。マイブーム。失楽園

今後、登場予定の作品
■小花美穂
『こどものおもちゃ』
ほか多数

バックナンバー
■紡木たく『ホットロード』(1)
■紡木たく『ホットロード』(2)
■紡木たく『みんなで卒業をうたおう』
■紡木たく『瞬きもせず』

■くらもちふさこ『おしゃべり階段』『いつもポケットにショパン』
■くらもちふさこ『東京のカサノバ』
■くらもちふさこ『天然コケッコー』(1)
■くらもちふさこ『天然コケッコー』(2)

■いくえみ綾『POPS』『彼の手も声も』
■いくえみ綾『I LOVE HER』
■いくえみ綾『バラ色の明日』(1)
■いくえみ綾『バラ色の明日』(2)

■池野恋『ときめきトゥナイト』(1)
■池野恋『ときめきトゥナイト』(2)

■一条ゆかり『有閑倶楽部』(1)
■一条ゆかり『有閑倶楽部』(2)
■一条ゆかり『有閑倶楽部』(3)
■一条ゆかり『デザイナー』
■一条ゆかり『砂の城』

■岩館真理子『えんじぇる』
■岩館真理子『遠い星をかぞえて』『子供はなんでも知っている』
■岩館真理子『黄昏』

■亜月裕『伊賀野カバ丸』(1)
■亜月裕『伊賀野カバ丸』(2)
■亜月裕『伊賀野カバ丸』(3)

■尾崎南『絶愛-1989-』
■尾崎南『BRONZE-ブロンズ-ZETSUAI since 1989』(1)
■尾崎南『BRONZE-ブロンズ-ZETSUAI since 1989』(2)

■槇村さとる『愛のアランフェス』(1)
■槇村さとる『愛のアランフェス』(2)
■槇村さとる『ダンシング・ゼネレーション』『N★Y(ニューヨーク)バード』
■槇村さとる『白のファルーカ』(1)
■槇村さとる『白のファルーカ』(2)

■多田かおる『愛してナイト』(1)
■多田かおる『愛してナイト』(2)
■多田かおる『デボラがライバル』
■多田かおる『イタズラなKiss』(1)
■多田かおる『イタズラなKiss』(2)
■多田かおる『イタズラなKiss』(3)

■宮脇明子『ヤヌスの鏡』(1)
■宮脇明子『ヤヌスの鏡』(2)

■柊あおい『星の瞳のシルエット』
■柊あおい『耳をすませば』
■柊あおい『銀色のハーモニー』

■宮川匡代『ONE−愛になりたい−』(1)
■宮川匡代『ONE−愛になりたい−』(2)

■松苗あけみ『純情クレイジーフルーツ』(1)
■松苗あけみ『純情クレイジーフルーツ』(2)
■松苗あけみ『純情クレイジーフルーツ』(3)
■松苗あけみ『続・純情クレイジーフルーツ』

■吉住渉『ハンサムな彼女』
■吉住渉『ママレード・ボーイ』(1)
■吉住渉『ママレード・ボーイ』(2)
■吉住渉『ミントな僕ら』

■本田恵子『月の夜 星の朝』(1)
■本田恵子『月の夜 星の朝』(2)
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名作がいっぱい!集英社コミック文庫

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ときに切なく、ときに優しく……色恋だけでは終わらない、広い視点で描かれた“愛”の数々。現在の作風にグッと近づいた作品でもあり「これを読んでからいくえみ綾のファンになった」という人が多いのにも納得。
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1〜2話で完結する短編が主流のなか6話完結という一番の長編『who』。母親が病死し父親が借金を抱え失踪。母方の実家に引き取られた柚子(ゆうこ)。居心地の悪い実家から逃げ出したい、そんな想いを抱える彼女の前に“死んだ母の行方不明の弟”と思われるひとりの男が現れる。彼のもとへと家出をする柚子だが……!?
連載はあんまり好きじゃないんです。
その理由は“飽きるから”(笑)。
「描いてるときは、すべての作品に思い入れはあるんだけど、描き終わった瞬間にすべて忘れてしまうんですよねぇ」

今回の取材でも、苦しみながら過去をたぐりよせてくれたいくえみさん(笑)。

「過去の作品を読み返すこともほとんどないんですけど。ネームにつまったときとか、いくつかの気に入った作品を読み返すことはあるんですよ」

その“お気に入りの作品”のひとつが、この『バラ色の明日』だ。

「他にも『ハニバニ!』という作品だったり、読み返す作品は『バラ色の明日』以降に描いたものが多いですね。ちなみに『ハニバニ!』は、自分が楽しんで描いたわりには読者からのウケが悪かった作品なんですけど(笑)」

『バラ色の明日』は“読み切りシリーズ”としてスタート。短編が続くという珍しいスタイルの連載だった。

「なんで“読み切り”というカタチをとったのか? それはですねぇ、確か“連載のハナシがきちゃったけど、連載は好きじゃないし……読み切りでもいいですか?”的なノリだったと思う(笑)」

たくさんの名作を残しながら“連載が好きじゃない”とは……意外!!

「その理由ですか? それは単純に“飽きるから”です(笑)」

現在『クッキー』で連載中の『潔く柔く』を短編連載にしたのもまた、同じ理由からなんだとか。

「短編のほうが、いろんな人を描けるから。それが楽しいし好きなんです」

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「事故にあったときはお花畑にいったのに、自殺をはかったときは“パチン”と電気を消したような暗闇だった」という「臨死体験を経験した人の話がもとになった」という『巷に雪の降る如く』。この短編はのちに『頼ちゃんは叶わぬ恋をしている』という短編につながる。
心に引っかかった出来事を綴ったノートが
ストーリーづくりに役立った
この連載で描かれているのは“いろんなカタチの愛”。少しずつ、恋愛フォーカスから移行していた作風が、グッと人間フォーカスに定まった作品でもある。

「この連載は、描いていてスゴク楽しかったんだけど……次々と新しいストーリーを考えていかなくちゃいけなかったから、大変だったのも事実ですね。毎回、ネームにものすごく時間をかけたし」

そのとき、役に立ったのが“ネタ帳”的存在の“ノート”だったとか。

「TVを観たり、本を読んだり、人の話を聞いたりしたとき、心に引っかかったことをウワーッと書き留めたノートがあって。そこに書かれているのは“こんな人”“こんな話”っていう漠然とした箇条書きなんですけど。例えば“双子の人”というひとことであったり(そこから『お日さまの日々』や『エンジェルベイビー』が生まれた)。臨死体験をした人の話であったり(これが『巷に雪の降る如く』につながる)。箇条書きのひとつひとつをおはなしにつなげていったんですよ

ちなみに、今もそのノートはつけているのか気になるところ。

「今も存在してはいるんですけど。“つけよう”と思って頑張って書き留める時期と、全くつけない時期のふたつにハッキリわかれるんですよ。今は完璧に後者ですね(笑)」

*毎週木曜日更新予定 次回は9月20日 いくえみ綾『バラ色の明日』(2)

★以下の作品について、感想、当時の思い出などを募集しています。

いくえみ綾『POPS』『彼の手も声も』『I LOVE HER』『バラ色の明日』

また、上記の作品以外にも、取り上げてほしい懐かしい作品がありましたら、
作品名と感想をお書き込みください。
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