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小野知寿(おの・ちず)
大学卒業後、外資系企業数社を経て、2002年9月から現職。雑誌やテレビ等への商品PRのほか、ストアイベントの企画、パンフレットや広告の制作等に関わっている。「東洋のもの、古いものが好きですけれど、洋楽も大好き。特にアメリカの音楽専門チャンネル『VH1』は、現地に行ったら、ホテルの部屋にこもってずっと観ていたいくらい(笑)。このチャンネルのサイト(http://www.vh1.com)は、70〜80年代のミュージシャンのドキュメンタリーなどマニアックな特集の裏話があったり、『どのバンドに再結成してもらいたいか』といったファン投票が行われたり、たとえ番組が観られなくても、なかなか楽しめますよ」
 
フェンディのサイトはこちら
インタビュー・文/s-woman.net 編集部
カメラ/関 俊也
この人の「お気に入り」サイト
 企業で働く女性が「個人的に」愛用しているサイトを覗き見(!?)する企画、今回は「F」のシグニチャー・モノグラム柄や斬新なデザインのバッグなどにファンの多いブランド「フェンディ」のPR担当を務める、小野知寿さんにお話を伺いました。
「仕事柄、新しいものや西洋のものに触れる機会が多いせいで無意識のうちにバランスをとろうとしているのか、古いもの・東洋のものに心ひかれることが多いような気がします」とおっしゃるとおり、小野さんの「お気に入りサイト」は「アジアの情報」「古い日本」等に関するものが多数。しかも、かなりディープな内容を扱っているものばかり!
「検索サイトからリンクをたどっていくうちに知ったものがほとんど。私、10代の頃にインターネットに出合わなくて本当によかった、と思ってるんです。だって、こんな『おタク心』をくすぐるものが身近にあったら、趣味の世界ばかりにハマってしまって、まともな生活が送れなくなってしまいますから(笑)」と選んでいただいた4サイトは、その道の達人はもちろん、ビギナーでもきっと楽しめるものばかりです。
no1  「旅々台北.com」 http://www.tabitabi-taipei.com/
 
「台湾の都市、台北の最新情報がつかめるサイトです。『どこそこのデパートで、こんなイベントが行われる』など、本当に細かいことまで載っているので、リピーターにはたまらないサイトかも。もちろんビギナーの人も、ガイドブックの情報を補足するために使うと、きっと便利だと思います。私は現地に住む友達から聞いた情報を確認したり、『来週行くんだけど、どんなイベントやってるかな?』とチェックすることが多いですね。
 以前勤めた会社でアジアを担当し、一番仲がよくなったのが台湾の担当者でした。そのこともあって中国文化、特に台湾が大好き。今でも半年に1回は必ず訪れています。友達の家にステイしたり、茶藝館(中国茶を飲ませるカフェのようなもの)でゆったりとお茶を飲んだり、おいしいものを食べたり、温泉に行ったり。
 でも、魅力はそれだけではありません。台湾には古い建物が多く、また人々の心がとても親切でやさしい。『ちょっと、コレ、食べていきなさいよ』なんて、おばちゃんが気軽に声をかけてきたりもする。『古きよき日本』が残っていて、とても居心地がいいんです。また、日本がかつて台湾を植民地にしたという歴史にもかかわらず、親日家がとても多いと感じます。「内省人」(もともと台湾に住んでいた人とその子孫)と「外省人」(第二次世界大戦後、国民党とともに中国本土から台湾に渡ってきた人たちとその子孫)の関係性などの歴史背景も含めて、私にとって興味のつきない場所ですね」
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「亞細亞とキネマと旅鴉」 http://www.asahi-net.or.jp/~ut5m-ok/  no2
「台湾のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の映画『悲情城市』が大好き。1945年から49年までの台湾を舞台にある一家を描いた、台湾の歴史がよくわかる物語なんですが、そこからネットをたどっていくうちに行き着いたサイトです。ホウ監督作品のロケ地めぐりのページなどのほか、小津安二郎作品についてとか、旧満州など中国本土の話、夏目漱石などなど内容は多岐にわたって、しかも細かくて『よくもまぁ、ここまで私と好みが似ている人がいたもんだ』と驚いたほど(笑)。映画関係のお仕事の方が作ってらっしゃるんじゃないかと思うのですが……(編集部注:ご本人に伺ったところ、メーカー勤務の方だそうです)。
 一番よくチェックしているのが、この人が観た映画について点数をつけている『電影萬歳』のページ。好みのジャンルならなんでもいいってワケではなく、決して甘くないんです。で、読みながら『そうそう、あの映画はよくなかったよね、星ないもんね』とか『観ようと思ってるこの映画、あんまり評価よくないな〜、どうしようかな〜』『こんな作品も観てるんだ、うらやましい〜』って考えて(笑)。マメに更新されているし、とにかく観ている量が並じゃないから、公開情報を含めてとっても参考になります。
 それと、私のツボをついたのが『ちょいちょい食いたいな、こんなの』というページ。あれがおいしい、これがおいしい、と語り合う対談ページなんですが、このタイトルは、小津作品の『麦秋』に出てくるセリフなんです。小津好きにはたまらない一言、見た瞬間に爆笑してしまいました」
 

no3  「京都国立博物館」 http://www.kyohaku.go.jp/
 
「京都国立博物館は、日本の博物館の中で常設展、企画展ともに日本一の博物館だと思っています。仏像や屏風など息を飲むほど素晴らしい文化財の最高峰が集まっているし、展示物の配置も見やすい。そして何より、学芸員の皆さんの『モノへの愛情の深さ』を強く感じます。今まで見に行った中で特に印象に残っているのが、日本画家の『伊藤若冲展』や『坂本龍馬展』、『アートオブスター・ウォーズ展』などなんですが、そういう企画展のひとつひとつの説明が『濃い』んですよ(笑)。カタログにしてもなんにしても、『私たちはコレが好きでやってるんです!!』という熱意が伝わってくる。サラッと表面的な説明文にしている博物館が多い中、言葉の選び方がキャッチーでわかりやすくて『濃い』から、つい読みたくなるんです。
 そんな博物館の展示スケジュールをチェックするために、たびたびアクセスしているのが、この公式サイト。京都に行く時間がなくても見ています。そして、行きたくなってしまう(笑)。新幹線で、日帰りしてでも出かけています。それでも、昨年、見そびれてしまったのが『新選組』展。新選組がものすごく好きなわけではないんですけど、京都で新選組展、っていうのが意味がありそうで…。残念でした。また、展覧会のポスターが横尾忠則さんの作品だったんですよ。それを直接見るためにも、また行きたいと思っています」
★注:この横尾忠則さん作のポスターを、上記のURLから見ることができます。「展覧会・イベント」情報→「これまでの展覧会・イベント」をクリックして、ご覧ください。

「勝谷誠彦臨時革命ページ」 http://homepage2.nifty.com/katsuya-m/   no4
「コラムニスト・勝谷誠彦さんのサイトです。『勝谷誠彦の××な日々』は、毎日時事ネタを絡めて更新されている日記ページで、彼が現在起きている事件をどう捕らえているのか、がわかります。先日は、取材先のイラクからも更新が行われていました。また、自分のコメントに関する資料本やネット上の記事などに文中からリンクが張られているので、ジャンプして新たな情報を得たり、場合によっては新聞にはちっとも書いていないニュースに触れることもできるんです。
 正直言うと、勝谷さんの意見に全面的に賛成しているわけではありません。でも、情報の捕らえ方のひとつの目安、基準にさせてもらっています。『彼はこう言っているけど、私はこう思う』と、自分の意見と比較するのもおもしろいですし、『朝日新聞はこういう意見だ、とサイトでは取り上げられていたけど、読売はどうだろう』とさらに調べるきっかけにもなりますし。
 仕事柄、ヨーロッパに行くことが多いんですが、フランスやイタリアって、たとえ言葉がわからなくても、新聞の見出しやテレビのニュースから、『世界』で何が起きているのか、ってことが伝わってくるんです。でも、日本はその辺がとても甘い。こんなに不安要素の多い世界情勢なのに、危機感が全然ない。だからこそ、マスコミ人としてアイデンティティを持って世界を見ている勝谷さんのような人がもっと増えるべきだと思いますね」
 

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