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八田 真樹さんの 簡単!  おいしい!  幸せスイーツ

主な作り方別に手軽に楽しめるお菓子をご紹介していきます。
バックナンバー
焼くお菓子(6)
今回もテーマは“焼くお菓子”です。
子供のころからマドレーヌやシンプルなパウンドケーキが大好きで、今でも日ごろよく作るのは焼きっぱなしの気取らないお菓子たち。
基本となるのは、卵、粉、バター、お砂糖。シンプルなだけに、そのおいしさがストレートに出てくるので、新鮮でおいしい素材を選ぶようにしています。バターをふんだんに使うお菓子によく使っているのは発酵バター。乳酸発酵させたバター特有の深い香りとコクがあって、ぐんと風味よく焼き上がるのです。

お菓子を作るようになって、焼き型を少しずつ買い足していくのも楽しみになりました。一番の宝物は母から譲り受けた18cmのシンプルな丸型。30年以上使い込まれて、今では味のあるアメ色になっています。素朴な焼き菓子には、そんな懐かしいような、味のあるおいしさがぎゅっと詰まっているように思うのです。



「材料」
材料は新鮮なものを。バターはお菓子によって食塩不使用と発酵とを使い分けています。
「オーブン」
働きもののガスオーブン。焼いている途中に何度も覗き込んではニンマリ。
甘い香りがオーブンから立ちこめてくると、それだけでもう幸せな気持ちになりますよね。私にとって一番のアロマ効果を発揮しているのが、オーブンかも。キッチンでは一日中オーブンがフル回転で頑張ってくれています。
「焼型」
収納しきれなくなっても、新しい型を見るとやっぱり連れて帰ってしまうのです……。
レモンティーケーキ
今月の焼き菓子はレモンティーのクグロフ。
レモンティーをイメージして、ふんわりと紅茶の香るバターケーキに甘酸っぱいレモンアイシングを合わせた焼き菓子です。
このケーキは卵を泡立ててから、溶かしバターを加えて焼くので、バターを泡立てる方法よりもラクチン。
溶かしバターは冷めると沈みやすいので、使う時まで温めておきましょう。
紅茶はアールグレーやアップルティーなど香りの強いものがおすすめです。
ティーバッグの茶葉はそのままでも細かいので、刻む手間が省けて便利ですよ。



使った型はクグロフ型。この型で焼くと何気ない焼き菓子もたちまちロマンチックなお菓子に変身!
型を変えるだけで、いつもと違ったお菓子になるからおもしろいですよね。
クグロフ型で焼くと、決まってアイシングをかけたくなるのは私だけではないはず…
春のお天気のいい日に焼きたくなるお菓子です。
ポイント(1)
泡立て器を持ち上げてみて確認。落ちた生地の形が残るくらいに泡立てます。
ポイント(2)
バターは泡立てた生地をよくなじませてから加えると沈みにくくなります。
【材料】 直径15cmクグロフ型 1台分
・卵 2個
・グラニュー糖 80g
・薄力粉 90g
・無塩バター 120g (できれば発酵バター)
・紅茶葉 大さじ1(アップルティーもしくはアールグレー)
・塩 1つまみ
・レモン汁 小さじ1
・レモンの皮(すりおろす) 1/2個分
(アイシング)
・粉砂糖 50g
・レモン汁 小さじ2
・コアントロー 小さじ1
【下準備】
・オーブンを180℃に温める。
・型に溶かしバター(分量外)をハケで塗る。
・バターを湯煎で溶かし、使う時まで湯煎に当てておく。
・紅茶葉を細かく刻む。

1
ボウルに卵を割りほぐし、湯煎にかけて泡立てる。グラニュー糖、塩を加え、もったりとするまで泡立てる。
2
人肌に温まったら湯煎からはずし、さらに泡立てながら生地を冷ます。
3
泡立て器を持ち上げた時、落ちた生地がしばらく残るくらい泡立ったら、レモンの皮と果汁を加える。
4
(3)の生地をひとすくい分、溶かしバターに加えよく混ぜ合わせる。
5
薄力粉の1/2量を振るい入れ、紅茶葉を加えてゴムべらで混ぜ合わせる。
6
(4)をスプーンなどで散らすように(5)に加え、混ぜ合わせる。
7
残りの薄力粉を振るい入れ、バターのすじが完全に見えなくなるまでよく混ぜ合わせる。
8
型に生地を流し入れる。軽く底を叩いて空気を抜き、180℃で25分ほど焼く。
9
粗熱が取れたら型から取り出し、網の上で冷ます。
10
上からかけるアイシングを作る。ボウルに粉砂糖、レモン汁、コアントローを入れ、ぽってりとするまでよく混ぜ合わせる。軟らか過ぎる時は粉砂糖を加え、硬過ぎる時は水を加えて調整する。
11
ケーキが完全に冷めたら(10)をスプーンでかける。レモンの皮を飾り、そのままおいて固まらせる。

製作・撮影 八田 真樹
お菓子研究家。趣味が高じて、カフェにケーキを卸し始めたのをきっかけに、本格的にお菓子の世界に。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユでも学ぶ。

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