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八田 真樹さんの 簡単!  おいしい!  幸せスイーツ

主な作り方別に手軽に楽しめるお菓子をご紹介していきます。
バックナンバー
焼くお菓子(4)
今回もテーマは“焼くお菓子”です。
子供のころからマドレーヌやシンプルなパウンドケーキが大好きで、今でも日ごろよく作るのは焼きっぱなしの気取らないお菓子たち。
基本となるのは、卵、粉、バター、お砂糖。シンプルなだけに、そのおいしさがストレートに出てくるので、新鮮でおいしい素材を選ぶようにしています。バターをふんだんに使うお菓子によく使っているのは発酵バター。乳酸発酵させたバター特有の深い香りとコクがあって、ぐんと風味よく焼き上がるのです。

お菓子を作るようになって、焼き型を少しずつ買い足していくのも楽しみになりました。一番の宝物は母から譲り受けた18cmのシンプルな丸型。30年以上使い込まれて、今では味のあるアメ色になっています。素朴な焼き菓子には、そんな懐かしいような、味のあるおいしさがぎゅっと詰まっているように思うのです。



「材料」
材料は新鮮なものを。バターはお菓子によって食塩不使用と発酵とを使い分けています。
「オーブン」
働きもののガスオーブン。焼いている途中に何度も覗き込んではニンマリ。
甘い香りがオーブンから立ちこめてくると、それだけでもう幸せな気持ちになりますよね。私にとって一番のアロマ効果を発揮しているのが、オーブンかも。キッチンでは一日中オーブンがフル回転で頑張ってくれています。
「焼型」
収納しきれなくなっても、新しい型を見るとやっぱり連れて帰ってしまうのです……。
きな粉のフィナンシェ
明けましておめでとうございます。
今年もちょっと幸せになれるようなスイーツレシピを皆さんにお届けしたいと思います。ぜひお試しくださいね!

さて、今月はきな粉のフィナンシェです。
和素材をちょこっと取り入れて定番のお菓子をアレンジするのが好きで、中でもきな粉はそんなお菓子アレンジにとても便利なアイテム。焼き菓子でも冷たいお菓子でも加えてみると、途端に思わずなごんでしまうような優しい風味になるのです。
お正月気分の今月は、きな粉と黒豆を使ってフィナンシェを作ってみました。フィナンシェはフランスの焼き菓子で「金融資本家」という意味。黄金色に焼き上がった形が金の塊に似ているところからついたとか。
焦がしバターとアーモンドパウダーの豊かな風味にきな粉の香ばしさも加わって、熱い日本茶にも合うような焼き菓子になりました。



たくさん焼けたら、お年始などの手みやげにもいいかも……。
シンプルな窓付きの袋に入れて、赤い糸で口をミシンで縫ってラッピング。黒豆は、おせちの残りを使ってもいいですね。
ポイント(1)
生地が白くトロリとするまで、よく混ぜます。(6)
ポイント(2)
冷えたバターは底に沈んで混ざりにくいので、冷えていたら軽く温めてから加えます。(9)
【材料】
・卵白 3個分
・グラニュー糖 100g
・アーモンドパウダー 50g
・きな粉 40g
・薄力粉 20g
・ハチミツ 大さじ1
・無塩バター 120g
・黒豆(甘煮) 適宜
【下準備】
・オーブンを190℃に温める。

1
型に溶かしバター(分量外)をハケでたっぷりと塗る。
2
鍋に小さく切ったバターを入れ、時々混ぜながら3〜5分ほど火にかけて焦がす。
3
バターと泡が薄い褐色になったら火からおろし、すぐに鍋底を冷水に漬けて、余熱で焦げるのを防ぐ。
4
ボウルに卵白を入れ、泡立て器で切るようにほぐす。
5
グラニュー糖を加えて、あまり泡立てないように静かによく混ぜる。
6
ハチミツを加えて混ぜる。
7
アーモンドパウダーを加える。
8
きな粉と薄力粉を合わせてふるい入れ、混ぜる。
9
(2)のバターを茶こしでこしながら加えて混ぜる(バターが冷たくなっていたら、再び火にかけて軽く温める)。
10
生地を型に絞り入れ、表面を平らにならす。190℃に温めたオーブンで焼く。
11
2〜3分ほど焼いたら、一度オーブンから取り出し黒豆をのせる。さらに5〜7分焼く。
12
粗熱が取れたら型からはずし、網の上で冷ます。

製作・撮影 八田 真樹
お菓子研究家。趣味が高じて、カフェにケーキを卸し始めたのをきっかけに、本格的にお菓子の世界に。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユでも学ぶ。

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