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モデルの雅姫さん、料理家のケンタロウさん、料理&雑貨スタイリストの伊藤まさこさん。LEEで人気の3人に、毎月交代で担当していただく連載です! 最近気になること、はまってる物、お気に入りグッズなどを、LEEwebだけでお見せします。
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雅姫さん ケンタロウさん 伊藤まさこさん
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第30回 ケンタロウさん ネルシャツ Kentaro
最近なぜか空前のネルシャツブームです。
ネルシャツ自体は昔っから大好きだし、それこそ高校、大学の頃は、秋から冬にかけては古着屋に行ってはネルシャツを買っていました。それがある日から急に着なくなった、ということも特にないし、そもそも、好きな服はその頃からあんまり変わってはいないから、高校の時に買ったTシャツもネルシャツも、30過ぎた今もよく着ている。
つまりネルシャツはずっと好きだったもので、それなのにそれが今さらブームといえるのか、というと、それがものすごく胸をはって言えるのです。
なぜかはわからないけれど、とにかく最近、ネルシャツが着たくて着たくてたまらないのです。大学の時だってネルシャツを買いまくったけれど、こんなにネルシャツのことばかり考えていたことは今まで一度もなかった。これはどう考えてもブームです。去年はそんなことぜんぜん思っていなかったもん。
というわけで、最近服を買うといえばネルシャツです。
ネルシャツは大きく分けると2種類あって、織りがしっかりしていてザラザラしていてやや厚手のものと、織りは見えないぐらいでテレンテレンしていて薄手のものがある。厚手の方は綿100がほとんどで、テレンテレンは化繊混紡もある。時代で言うと、厚手のものは古いやつが多くて、最近作られたものであっても古い型のレプリカ的な要素が強いから、服としてはひと時代前のかんじ。一方薄手のものは比較的最近のものに多いけれど、稀に50年代ぐらいのものでもテレンテレンがある。
どっちが好きかというと、どっちも好き。あえて言うならあんまり何も考えずに作られたかんじがするウンチクなしのテレンテレンの方がちょっと好き。
デニムほどではないけれど、厚手のやつはヴィンテージ的に扱われていることもあって、けっこうな値札がついていることもある。そういうのはあんまり好きじゃない。ネルシャツのくせにと思う。

そんなわけで実際のシャツ達です。
持っているネルシャツの中で、いちばん前に買ったもの。たぶん高校の時。自分の服の中では例外的にでかいサイズでダルダル。でもネルシャツはダルダルでいいのです。ものすごーくよく着てます。 やや古い厚手のもの。白にグリーンに赤に黄色と、かなりややこしい多色使いだけれど、なんともいいチェックでうれしくなってすぐ購入。
ブランケットで有名なペンドルトンのウールのネルシャツ。オープンカラーで裾もスクエアなクラシックなもの。あったかすぎで着る機会はたぶんそんなにない。でもかわいいからいい。 80年代のアメリカのデパートオリジナルのなんでもないネルシャツ。こういうのが基本的には好き。ブルーの発色が最高。
友達の服屋さんのネルシャツ。サイズといい生地のかんじといい、着るたびにうれしくなる。やや厚手で、ブームの前から、冬はクローッゼットにかかってる時がないぐらいよく着る。 ネルシャツ業界では有名な「ビックマック」のヴィンテージのネルシャツ。柄は最高に最高なんだけれど、ややシェイプされていて丈が長いのが気になって、実際はそんなに着ない。でも質感はほんとに最高。
テレンテレンだけれどやや古いシャツ。台襟が低くて裾はスクエア。サイズと生地の薄さ加減が絶妙でお気に入り。 厚手タイプ最高の1枚。少し古い時代のものだけれどヴィンテージというほどでもないその加減と、ブルーの色とサイズの絶妙な小ささがほんとに素晴らしい。着心地もすごくいい。これもクローゼットに入れることがあんまりないぐらい着てます。 ぼくのネルシャツの中ではめずらしく、古着ではなくて新品。台襟なしで生地テレンテレン。サイズはやや大きめ。なんにも考えずに着られてとてもちょうどいい。 で、結局のところいちばん気に入っているのが、これです。
何の狙いもない、ただの青と黒のチェック。どこのものかとかそういうことはまったくどうでもよくて、古着屋さんでもだれも価値を認めず、1000円ぐらいで売られていた。どう考えても80年代のマスプロダクト。
でもそこが最高にいいのです。
とにかくこれは、ちょっとないぐらいいいサイズで、生地は綿100で、テレンテレンの中でもしっかりしていて、何よりこのやる気のなさ。なんでもなさ。おしゃれとはほど遠いこのかんじ。なかなかありません。
ネルシャツはつまりこうあるべきだと思うのです。だから大切な日はこれを着てます。
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