 |
 |
海外や日本の店でも、つねに気にしていて、いかすものを見つけたら必ず買ってしまうものがある。まあそういうものは何種類かあるのだけれど、中でも俺はもしかしたらマニアなのかもしれないと思うほど、とにかく見つけたら買ってしまうものがある。それもすぐに使うことはぜったいにないにもかかわらず。
それは、スイッチだ。
そう、電気を点けるための、夜、家に帰って部屋に入ったらまず壁をまさぐってパチリとやる、あの、スイッチです。
日本には、という言い方はとてもいやだけれど、でも、残念ながら、最近の日本にはかっこいいスイッチはほとんどない。
特別かっこわるいということもないし、うわーこのスイッチ最悪、というほどそもそも主張のあるものではないけれど、でも、ああいいなあと思えるスイッチは、ない。
毎日毎日ぜったいに触るものなのに、どの部屋にもぜったい必ず、それも下手したら何個もついているものなのに、かっこいいものがほとんどないなんて、そんなことでいいのか、と言いたいわけです。
なので特に海外に行った時には、必ず地元のホームセンターや金物屋さんやデパートのインテリアパーツ売り場などに出かけて、スイッチを買い漁る。とにかくかっこいいスイッチがあったら端から買う。それもおんなじものを、売り場に出てるだけ買う。おんなじスイッチがずらっと並んで壁にくっついてたら、さぞかっこいいだろうなあという漠然とした夢だけで、買う。
帰ってきてからそれを家や事務所のスイッチと交換したりするわけでもないし、まして近々家を建てる予定があるなんてこともぜんぜんない。交換はしたくても電気まわりはこわくて自分ではできない。
つまり、具体的には使うあてはぜんぜんまったくない。でも買う。それは、もし、家を建てたり事務所を建てたり、何かの時に、ああ、ここでかっこいいスイッチがあったら人生は最高だなあという、いつか訪れる瞬間のために。
ちなみに今までスイッチを買った地域は、ニューヨーク、ハワイ、香港、パリ、バンコク、東京、神戸。東京のお店で大量購入した時は「おうちを建てるんですか?」と聞かれた。そりゃそう聞きたくなるだろうなあ。スイッチマニアなんていないもんなあ。
でも俺もマニアじゃないのです。いつの日か必ず使うのです。
白いタイルの壁のスイッチの写真は、家のキッチンのディスポーザーのスイッチ。
キッチンだけはスイッチまわりがリフォームされていなくてかわいいやつがついている。
うれしい。 |
 |
 |
 |
|
 |
|