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おれは無類の車好きだけれど、最近自転車を買った。今までも、BMX(競技用の小っちゃいチャリ。ゆえに長距離にはとても不向き)と、'60年代のデッドストックのそれはそれはすばらしくかっこいい、しかしとても乗りにくいチャリを持っていた。
だけど、その2台は、30分以上走るということが物理的にあまり気分良くない、という、移動用自転車としてはきわめて致命的な欠陥を背負っていたのだった。1台は小っちゃいからやたらに漕がなきゃならないし、1台は小っちゃくはないけれど、さすがに40年前のプロダクトゆえ、重くて振動も激しくって、乗るのに勇気がいる。しかし、今度のは違うぜ。
新しい愛車は、前/後輪にサスペンション(スプリング、バネ、です)のついた、本格マウンテンバイクなのだから。
サスペンションがついていると、つまり段差などへっちゃらということで、30センチぐらいの高さからだって座ったまんま降りられるし、上るのも楽なので、山に行かなくても、街でもとても乗りやすいというわけなのです。
しかもおまけに24段変速。いったいいつどういうふうに24段も使い分けるというのですか、と、正直おれも店のおじさんに言われた時に思ったよ。思ったけれど、でもいいのだ。実際に使うのはそのうち6〜7段階ぐらいのあいだがせいぜいだけれど、でもいいのだ。ついてるだけで。24段もある、すごい、というだけで。
ただ、それだけ変速できれば、上り坂とかはさぞ楽だろうなあと思っていたけれど、実際にはペダルが軽くても、やっぱり上り坂はそれなりにつらい、ということが、乗るようになってわかったのでした。人生は甘くないのです。
そもそも車で移動している時には、坂のことなんてたいして気にもとめていなかった。でも今は知っている。東京は坂が多いです。 |
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