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| クリスマスローズと、第20回でご紹介したダイヤモンドリリーをメインに生産している横山さん。暁(さとる)さんと息子の直樹さんにお話をうかがいました。 |
![]() 横山園芸にて。左から暁さん、郁代さん、直樹さん。 |
暁さんがクリスマスローズの生産を始めたのは30年ほど前のこと。当時の日本では、クリスマスローズはまだあまり知られていませんでした。「地味な花で、茶花に向くんじゃないかと思った」と暁さん。なるほどそう言われてみれば、茶室や和の陶器にもぴったり合いそうです。 「私が花の世界に入ったのが27年前。その頃初めてクリスマスローズという花を見て、感動して。先輩に『鉢植えはありますか?』と聞いて、さっそく苗を買って庭に植えたんです」と郁代さん。もしかしたらその苗は横山さんのものだったかも……。 |
もともと緯度の高いヨーロッパで冬に咲く花。日本で育てるにも、暖房が必要ありません。けれども夏の湿気には弱く、鉢植えで輸入された花は、庭に植えても夏が越せないそう。日本で種から育て鉢植えで出荷されている花は大丈夫。植えっぱなしにしておいても、庭で何年も咲きます。 クリスマスローズは交配しやすく、品種として定着するものが少ないそう。ですから市場に出回る花も「ピンク系」「八重咲き」「ピコティ」などの分け方で、バラやチューリップのように、さまざまな品種名がつけられてはいません。 |
![]() クリスマスローズの花びらに見える部分は、実はガク。真ん中の芯を囲んでいる部分が花なのだそうです。この花でいうと赤い部分が花。 |
花(実はガク)が色で縁取られたピコティ。そして真ん中にこんもりと花びらが咲いている、アネモネ咲き。アネモネ咲きはまだあまりポピュラーではなく、郁代さんも知らなかったそう。まだまだ希少。運がよければ出会えるかも。 | ![]() |
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いろいろな形、いろいろな色。いくら見ていても飽きません。 |
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なんてかわいらしい、小さな花! |
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| 横山園芸では、種の交配・育種もしています。たとえばエリックスミシーは、ニゲルとステルニーのミックス。バレンタイン・グリーンはニゲルとアグチフォリウスのミックス。どちらもヨーロッパで生まれた品種ですが、横山園芸で同じ交配をして、それを種苗会社が増殖して販売にいたっているそうです。 また、ニゲルとオリエンタリス系をミックスして生まれたスノーホワイトは、横山園芸のオリジナル品種。トップページの美しい花をご覧ください! |
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![]() 横山園芸オリジナル種のスノーホワイト。 |
これだけいろいろな花がある中で、お2人が一番好きな花は? 暁さん「若い時の好みと、年をとってからではまた変わってきましたね。今は、一重にちょっと薄いピンクがのっかっているような、色気のある花がいい。だけど人によって好みはいろいろだから、いろいろな花があっていいと思うんです」 直樹さん「個人的には、薄いピンクで花弁がまん丸な、形が整っている花が好きですね。花が咲き終わってピンク色があせてきて、だんだんあずき色になっていく。そういう表情も好きです」 直樹さんは日本で専門学校に通った後、イギリスに渡り、クリスマスローズとレウシアの育種・生産をしているアッシュウッド・ナーセリーで2年間研修しました。イギリスと日本の園芸農家に、どんな違いを感じたのでしょうか。 「日本人の感覚は欧米の人に比べて繊細だと思うこともあります。でも一方、イギリス人も、花のわずかな違いを楽しんでいたりする。結局、植物の好きな人、花の好きな人は世界共通だな、と感じました。植物という共通項があるから、言葉も早く覚えられましたよ」 |
| 郁代さんにも同じ体験があるそう。 「花って学名は世界共通でしょう。育て方も同じ。だからイギリスに行っても、花の専門的な話になると、案外、通訳の人より私のほうがよくわかることがあるんです」 花を愛する人はみな同じ。でも育種をするからには、ヨーロッパに負けない日本人らしさを出していきたいとも思う、と直樹さん。 「たとえば大きさを求めるより、小ささを求めたり。ハデな花より、より原種に近い、野性味を帯びた花に近づけていきたいという思いがあります。横山園芸のクリスマスローズに、そんな特徴を出せたらいいですね」 交配してできた種をまき、花が咲くまでには3年ほどかかります。2つの親からどんな子供が生まれるのか、咲いてみなければわかりません。 「いい花が咲いた時、思いどおりの花を咲かせてくれた時は本当にうれしいですね」と直樹さん。 「そしてお客さんがうちの花を見て『いいね』と買ってくれた時。自分がいいなと思った花を、人もいいなと思ってくれる。これが最高ですよ」と暁さん。 |
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| このページにもトップページにもアレンジにも、横山園芸の花がたくさん。みなさん、どうぞたっぷりお楽しみください! |
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