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ハチミツとクローバー@s-woman.net

──映画で自分の作品を見てどう思われましたか?

映画の中で僕の作った木彫作品の行方がストーリーの1つのポイントになるんですけど、そのシーンは自分でいっちゃうのもなんですけど、けっこうカッコいいんですよ(笑)。それを見て、ああよかったなって思いましたね。映画は1回見たんですけど、やっぱり客観的に見られなくて、自分の作品がどんな感じで使われてるとか……そんなことばっかり気にしちゃったんですよね。例えば、木を彫ってる場面を見ても「ああ、そういえば、ここは雨が降っててつらかったな」とか。だから、もう一度、ニュートラルな感じで見てみたいと思っています。

──美大が舞台ということで、森田さんの学生生活と近いエピソードとか思い出しました?

映画の中で、5人で勢いで海に行っちゃうじゃないですか? ああいうのはしょっちゅうでしたね。僕も寮に住んでいたんですけど、隣のブロックに住んでる人の友達が勝手に部屋に入り込んでいたこともありました(笑)。部屋の壁にがーっと絵を描いたり、ちょっと生意気なことを言った後輩の部屋のドアのところにみんなで物を置いて出られなくしたり……めちゃくちゃやってましたね。おもしろかったです。だから、そうそうってうなずけるところは、たくさんありましたよ。

──この映画に参加してよかったことはありますか?

彫刻は、彫刻を見よう!と思う人間じゃないと見ないんですよね。音楽は自然に耳に入ってくるし、絵も、見る機会は多いと思うけど、彫刻は、彫刻に興味がない人は見ないんですよ。基本的に美術館とかギャラリーとか展示してる場所も限られてるし。だから、映画にしろ、マンガにしろ、いろんな人が見るところで、自分のものが出せるっていうのが楽しい……そういうのを考えて引き受けたっていうのもありますね。映画でメインは彫刻じゃないとは思いますが、作品を見て、「あれ、すごいね」とか「映画に出してどうなの?」とか、いろんな人が、いろんな意見をいってくれるのを聞けたらいいなと思います。そして、やってみたいと思ってくれたら……うれしいです。

 
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© 羽海野チカ ©2006『ハチミツとクローバー』フィルムパートナーズ