こちらが、『ハチクロ』の撮影絵コンテと、台本。高田監督自身が絵を描き、カメラアングルやポイントを記してある。
──『ハチミツとクローバー』の登場人物のなかで、監督自身はだれに似ていると思われますか。
高田 僕ですか、僕はだれにも似てないですね。
── じゃあ……、だれに共感されますか。
高田 だれだろうな……。まあ、部分部分ですかね、ちょっと自閉的なところははぐちゃんに共感し、ちょっと陰湿なところは真山に共感しという感じですかね。それぞれ、少しずつあるとは思います。
── かなりハイペースで撮影が進んでいるようですが、あまりテストはされないんですか?
高田 僕は大体そうですね。あんまりテストをやってると、よくわからなくなってきちゃうので、逆に。その辺がまだ、自分では見えない部分ではあるんです。"いい具合に高まったところで一発"という感じでもなく、ぬるぬるっと始めて、ぬるぬるっと終わり、ぬるぬるっとオッケーというのが、今のところのやり方です。
── 原作を映画にするに当たって大事にされたことは?
高田 それはやっぱりですね、原作は、結構ストレートにピュアな青春を描いているにもかかわらず、そこに至るまでの流れはギャグだったりしていて。ちょっとまじめなことを言うとすぐ外したりみたいな。ストレートなんだけど、やっぱりすごく繊細に手続きをふんでいる感じがするんですね。そういうことはちゃんとしないといけないんだろうな、ただストレートな青春という感じじゃないようになるといいな、ということですかね。