| ヘア&メイクアップアーティストの藤原美智子さんは、その洗練された美意識やライフスタイルも含めて、多くの女性が憧れる素敵な女性。そんな藤原さんが集英社のMOREで2003年から約2年間連載したエッセイ「美をくれるものたち」が、待望の単行本となって登場しました。エッセイに加え、藤原メイクを伝授する「美をくれるメイク術」、ライフスタイルを紹介した「美をくれる暮らし」を収録した充実の一冊です。そこで今回は藤原さんご自身にご登場いただき、新刊『美をくれるものたち』についてスペシャルトーク! |
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こんにちは。藤原美智子です。「美をくれるものたち」というエッセイの連載は、MOREの編集者の「藤原さんが美しいと思うものを、ひとつずつ写真と文章で紹介してほしい」というリクエストがきっかけでした。
連載を始めるときに、さて、では何をとりあげようかと、うちの中を見回してみました。すると、そこにあるものたちは、ただ必要だから買ったわけではなく、これはこういう思いがあって探して買ったのだわ、とか、これは私にとってこういう意味があって大事なの、というふうに、ひとつずつのものに対して自分の“思い”があることにあらためて気がつきました。そんな“思い”を、ものと一緒に毎回紹介していくことにしました。 |
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| ものが決まったら、“思い”やエピソードなどのメモとともに編集者に預けて、撮影です。現場には私は行かなかったので、出来上がった写真を見るのが毎回、楽しみでした。カメラマンの中川十内さんとスタイリストさんたちとのコラボレーションが楽しかったですね。例えば、羊のぬいぐるみにつけたピアス。写真を見て、思わず「かわいい!」と、感激しました。イエローベージュのトランクの写真もユーモアと物語を感じる大好きな写真。それから、大判のスカーフを壁に張って撮った写真は、思いもよらなかった“見せ方”の意外性に驚きました。 |
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| 今回、一冊にまとめるにあたって、写真とエッセイを見直したのですが、紹介した26の「美しいものたち」には、共通することがあるなと思いました。どこかすっきり感があって、ユーモアとマニッシュ感もある。そして、好きで大切だからこそ、しまいこまないでしょっちゅう使っているものばかりです。使い込んだ手帳やトランクなどはたくさんの傷がついてるけど、それも魅力になっていて、ものの美しさをけっして損ねていない。新品でピカピカの時はきれいだけど、魅力的で傷がつくと魅力的でなくなるものは、私にとっては美しいものではないのだと思います。 |
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| 使うほどにますます好きになり、初めて手にしてから年月がたった今も胸ときめかせてくれる。そして、今後もずっと好きであろうと思われる「定番」的なもの。そんな生活の中にとけこんだ、大事なものたち。それが私にとっての「美をくれるものたち」なのです。 |
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文/加藤ナオミ
写真/すべて『美をくれるものたち』より
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