 |
| 2011年12月6日、日本経済新聞社SPACE NIOで、現在開催中の『没後150年 歌川国芳展』(〜2月12日 森アーツセンターギャラリー http://kuniyoshi.exhn.jp/)に寄せた特別講演会が開催されました。講師は、東京大学名誉教授でMIHO MUSEUM館長、日本美術史学者の辻惟雄先生。武者絵、美人画、風景画、戯画など、約50点の作品をプロジェクターで紹介しながら、国芳の人物像や作品の見どころなど、その魅力について存分に語っていただきました。 |
 |

現在の日本美術のブームを生んだ名著『奇想の系譜』の著者でもある辻惟雄先生 |
 |

「国芳展」のパンフレット片手に、熱心に耳を傾けるみなさん。今回、参加者の3分の1は男性!でした |
 |
|
画題は、歴史上の豪傑から江戸美人、猫に金魚に魑魅魍魎と、まさに縦横無尽。幕末の浮世絵師・歌川国芳(1797〜1861)は、その豊かな画想、斬新なデザイン力、奇想天外なアイデアで、数多くの魅力あふれる作品を生み出しました。
辻先生によると、「国芳最大の特徴は、浮世絵は庶民を楽しませるエンターテイメントであり、情報提供メディアであることを心得ていたこと。だからこそ、当時のめずらしいもの、おかしいもの、怖いものをアーティストならではの感受性で敏感に受け止め、作品を描いたのでしょう」とのこと。なるほど、この日、紹介された作品も、今、見ても、“新しさ”を感じさせるものばかりでした。
たとえば、『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』は、人間の姿を組み合わせて人の顔を描いた作品。「植物を組み合わせて人の顔を描いたミラノ生まれの画家・アルチンボルドの作風を(国芳が)見ていたのではないか」とは、辻先生の解説です。
また、猫が大好きだった国芳は、たくさんの猫の絵を残しています。『其まゝ地口猫飼好五十三疋』は、東海道の宿場町の名前をネコにちなんだ地口で表現した、いわばシャレの効いた一枚。スタートの「日本橋」が「二本だし」、「川崎」が「かばやき」、「藤沢」が「ぶちさば」で、つかまえたネズミの叫び声「ぎゃう」で「京」に到着、という洒落ようです。
ひとつひとつの作品を解説しながら、「国芳が『どうだ、おもしろいでしょう?』と言っているように感じる」と、ニコニコの辻先生。かくいう先生ご自身、国芳の作品を心から楽しんでいることが伝わってきて、和やかで癒されたひとときとなりました。 |
 |

『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』。国芳はアルチンボルドを知っていたのか? |
 |

『東都御厩川岸之図』の一部。傘に書かれた数字は「千八百六十一番」。「おもしろいことに、国芳の没年と一致するんですよ」(辻先生) |
 |

『東都三ツ股の図』。辻先生によると、遠くに見えている櫓は清澄白河の井戸掘り用。でも、「国芳はスカイツリーを預言していた!?」という人もいて、今なお見る者を楽しませている |
|
 |
・『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』(通期展示)
・『其まゝ地口猫飼好五十三疋』(1/19より展示)
・『東都三ッ股の図』(1/19より展示)
・『東都御厩川岸之図』(1/17まで展示) |
 |
 |
 |
今回のお土産は、美しさと心地よさ、そして強さにこだわった「リソア」のタイツ。超極細のハイマルチ糸とリソアブランドの特徴である細かい網目が上質な肌触りをつくります。「エクラプレミアム通販」でも好評販売中! |
 |
 |
|
|
 |