大輝ゆう
Profile
大輝ゆう(だいき・ゆう)
1964年京都府出身。宝塚音楽学校を卒業後、1982年、星組公演「風と共に去りぬ」で初舞台。「ベルサイユのばら」のオスカル役を好演し、‘90年退団。以後、「サド公爵夫人」「シェルブールの雨傘」「ザ・近松」「夏の夜の夢」など、舞台を中心に、ドラマ、CMで活躍中。
公式サイト http://www.yukki.jp/
vol.1 懐かしのオスカルに再び出会って。
vol.2 オスカルを演じたから、「超二枚目役」はもう十分。これからはもっと、「面白い役」を演じてみたい。
ベルばら連載開始30周年記念「ベルサイユのばら大事典」
ベルサイユのばら大事典
原作:池田 理代子
集英社・刊
定価:1,470円(税込)
ISBN:4-08-782052-1
少女漫画の歴史を変えた不朽の名作・ベルサイユのばら。30年間変わらないその魅力の全てを紹介! 雑誌掲載時の扉絵の再現・お宝グッズ・アニメ・宝塚等をふんだんにつめ込んだ新旧ファン待望の1冊。
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集英社DVDコミックス「ベルサイユのばら」発売記念 大輝ゆうスペシャルインタビュー
vol.1 懐かしのオスカルに再び出会って。
連載開始から30年余の時を経てなお、輝きを放つ、あの不朽の名作「ベルサイユのばら」のコミックスが、キャラクターボイス&BGM付きのDVDになって登場します。声優陣も超豪華。気になるメインキャストには元宝塚スターを起用し、オスカルを大輝ゆうさん、マリー・アントワネットを仁科有里さんに演じていただきました。
そこで、s-woman.netでは、永遠の一番人気のキャラクター、オスカル役を演じた大輝さんにお話を伺ってきました。
大輝ゆう
宝塚時代にオスカル役を経験していらっしゃる大輝さん。久しぶりにオスカルに会えて、とても懐かしかったそう。

「舞台で演じた時と同じセリフがたくさんありましたから、宝塚時代の思い出が蘇ってきて・・・・。特に、オスカルとアンドレが結ばれるシーンでは、グッときました」

“声”だけで演じなければならなかったオスカル。馴染んだ役ではあっても、やはり、舞台とは違う難しさがあったとか。
「DVDでは心理描写が多かったので、モノローグのセリフがたくさんあり、そこをどう演じるかに苦労しました。何しろ、舞台は身体を全部使って表現できますが、声だけで演じるとなると・・・・。
それから、アンドレや子どもが死んでしまう場面で、演じながら、本当に泣いてしまったんですよ。特に、アントワネットの息子、ルイ・ジョゼフが死ぬ場面は、私にも子どもがいますので、なんとなくダブってしまい、本当に号泣しながら演じました(笑)。でも、声の仕事のプロである声優さんたちってすごいんです。涙を一滴も流さずに“号泣”できる。私はアニメの声優経験もあるのですが、それでもやっぱり“涙を流さずに号泣”はできなかったですね。
収録は5時間ほどで、スムーズに終わったのですが、実は最初のところで、ひとつだけ注文がありました。『オスカルとアンドレ、もうちょっと若く演じてください』って(笑)。最初から大人のオスカルの声で演じてしまって、ちょっと失敗しました」
宝塚にとっても、大輝さんにとっても、特別な演目「ベルサイユのばら」。でも、大輝さんと「ベルばら」との「初めての出会い」は、実はほんのちょっぴり苦いものだったといいます。
大輝ゆう
「私は宝塚を5歳から観ていたんですが、10歳の時に『ベルばら』が初演されたんです。そのとたん、チケットがとれなくなっちゃって。だから、『“ベルばら”のせいで!』とか思っていました(笑)。ものすごく宝塚ファンが増えて、毎日のように新聞にも記事が出るくらいのブームでしたものね。それに、歴史がベースにあるストーリーは、子どもの私には少し難しいマンガでしたし、さっきお話ししたように、宝塚のチケットがとりづらくなった原因だし(笑)、15年後、自分自身がオスカルを演じるまで、読んでいなかったんですよ。2歳上の姉が『週刊マーガレット』を買っていたので、絵をチラッと見るぐらいはしていましたけど」
そんな、にっくき(?)“ベルばら”でしたが、宝塚の団員になれば、憧れの演目。まさか自分が“ベルばら”を、しかも主役・オスカルを演じるチャンスに恵まれるとは、予想もしていなかったという大輝さん。
「実は、“ベルばら”の一つ前に演じた舞台を最後に、宝塚を退団しようと思っていたんです。なのに、オスカルを演じないか?というお話があって。もう、うれしくてうれしくて、二つ返事で『はい、やります!』って言いました(笑)。オスカル役を演じるチャンスをいただけるなんて。夢にも思ったことがなかったぐらい、すごいこと。オスカルは誰でも出来る役じゃないですから、『いつか演じてみたい役』の希望にも入っていなかったくらい、私にはハードルが高すぎる役と思っていました。だから、オスカル役をもらったことは、『オスカルだよ〜』と人参を目の前でぶ〜らぶ〜らと見せられたようなもの(笑)。演らないで辞めるなんてもったいない!と、退団するのはいったん思いとどまったんです」
インタビュー・文/中沢明子
撮影/細川葉子

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