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シミについて誤解をしていませんか?そのシミ、もしかして“肝斑”かも……
美白ケアをしても、なかなかシミが改善されない……。それはシミへの理解が足りないせいかもしれません。そこでシミへの知識を深めるべく、エクラ世代のシミとは?どうしたら改善できるのか? を、皮膚科の先生にうかがいました。
撮影/田中雅(インタビュー) 資料協力/第一三共ヘルスケア 構成・文/青山恵子
シミは種類によって改善法が違います。まず自分のシミの種類を見極めることが大事です
山田美奈先生
四谷三丁目皮膚科院長
東京女子医科大学卒業。医学博士。ヒト乳頭腫ウイルスの研究で博士号を取得。皮膚病一般から、より美しい皮膚を目ざしシミなど美容的な問題の治療にも幅広く携わっている。
ひと言でシミといっても、実はいろいろな種類があるのですね
青山恵子さん
美容ライター
出版社勤務を経て、フリーライターに。スキンケアからメイク、ヘアケアなど、美容全般にかかわる記事・企画で女性誌を中心に活動。自身もエクラ世代で、シミに悩むひとり。
青山さん(以下敬称略)「日本女性は美白への関心がとても高いのですが、特に40代以降の女性は、シミをどうにかしたいという悩みをもっているかたがとても多いようですね。でも悩みは深いものの、シミをどこまで理解しているかは実は疑問なんです」
山田先生(以下敬称略)「そうですね。例えばシミの治療を受けにいらして、初めてシミにもいろいろな種類があることがわかった、というかたも多いんですよ。シミはどれも同じと思ってらっしゃる」
青山「具体的にはシミにはどのような種類があるのですか?」
山田「頬骨あたりに左右対称にできる肝斑、日光が原因とされる老人性色素斑、太田母斑(後天性真皮メラノサイトーシス)、そばかすや炎症後色素沈着などがありますが、それぞれ特徴や原因が異なるため、治療法や改善へのアプローチも違うのです」
頬骨のあたりにある濃いシミが悩みという青山さん。「シミはレーザーで取れる!」と信じ数年前治療を受けたものの、逆に濃くなってしまう結果に。「肝斑かどうか、もっと事前にきちんと診察してもらえばよかった……」
「実はシミに悩む女性の約3分の1が肝斑の疑いありという事実」
青山「つまり自分のシミの種類を知っておかないと、的確なケアができないということですね。特に40代以降のエクラ世代の女性が気をつけるべき点はどんなところでしょう?」
山田「一般的にはシミ=老人性色素斑と思ってるかたが多いと思うのですが、実はシミに悩む女性の3分の1は肝斑の疑いがあるといわれています。このふたつのシミは、それぞれ特徴があるものの、なかには見ただけでは見分けるのがむずかしいケースもあり、老人性色素斑だけどベースに肝斑があるなど、混在する例もあるんです。だから、むやみにレーザー治療などを受けるのは危険なのです」
「肝斑と知らずにレーザー治療をすると逆に濃くなるケースも」

青山「シミはレーザー治療で消せると思っているかたが多いと思うのですが……」
山田肝斑が見られるのは、ほとんどが30〜50代の女性です。肝斑の原因のひとつは女性ホルモンの乱れといわれています。女性ホルモンが関係しているといわれる肝斑は、レーザー治療では逆に悪化してしまうといわれています。ゆえに注意が必要なのです」
青山「実は私も数年前にシミのレーザー治療を受けたのですが、受けたあとは少し薄くなったものの、しばらくしたら逆に濃くなってしまったんです。それは私のシミが肝斑だったからですね?」
山田「青山さんのシミは先ほどいった例の、ベースに肝斑がある老人性色素斑のようですね。その場合は、まず肝斑の治療をしてから、老人性色素斑をレーザーで治療したほうがよかったかもしれませんね」
青山「私のような体験をしている人は案外多いかもれませんね。シミの治療をしたはずが逆に悪化してしまうなんて怖いですね」
山田「だからこそ、ご自分のシミの種類を見極めることが大事なのです。自己判断に自信がなかったら、皮膚科で診断してもらうといいでしょう」
「もし肝斑なら市販の改善薬で 治療するのが解消への近道」

青山「では肝斑の場合、どんなケアをすればいいのですか? 一般的にシミケアは、美白化粧品やサプリメントを使用しますが」
山田「美白化粧品も、これ以上濃くしないための予防としては続ける価値があるでしょう。でも一度発症した肝斑は、美白化粧品やサプリメントだけでは治りません。クリニックでは内服薬と美白剤の併用をおすすめしています。ピーリングやビタミンCなどのイオン導入を行うこともあります。でも今は肝斑の改善薬も市販されているので、ご家庭でケアする場合はこうした薬を試してみるのも手だと思います。ただ使用法を守ることが大事。効くからといって、誤った飲み方をしてはいけません」
青山「薬で肝斑が改善できるのは、長い間肝斑に悩んでいた女性にとっては朗報ですね。私など、半ばあきらめていましたから……」
山田「あきらめる必要はありませんよ。でも肝斑はほかのシミと同じく紫外線で悪化するので、何より紫外線から肌を守るUVケアを徹底させることも念頭においてくださいね。紫外線を無防備に浴びてしまったら、どんなケアも効果はゼロになると思ってください。それと過度なマッサージなどの刺激も避けたほうがいいでしょう。そう、ストレスも敵!」
青山「まず、自分のシミの種類を見極める。そしてもし肝斑だったらお薬で治療する方法が、解消への近道のようですね。私もUV対策を強化させて、シミが解消できるようにがんばります!」
「肝斑」の実例 症例1 (40歳) 症例2 (44歳)
症例1 (40歳) 症例2 (44歳)
蝶々の羽根を広げたように薄く広範囲に広がっているタイプの肝斑。目のまわりを避けて、目の下をふちどるように現れていて、肝斑独特の特徴がわかります 典型的な肝斑です。頬の両側に、左右対称にもやっと広がっています。また肝斑と老人性色素斑が併発しています。同じ場所に重なって現れる場合と、少し離れたところに現れる場合があります
肝斑とは女性の顔面に多く生じるシミで、妊娠、経口避妊薬などにより誘発あるいは悪化するので、紫外線だけが原因ではなく、女性ホルモンが関連して発症するといわれています。薄い褐色でやや大きく、頬骨に沿って左右対称にできるのが特徴的。また目じりの下あたりや額、口のまわりにもできます。レーザー治療で悪化するといわれています。
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