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定価:600円(税込)
発売日:2004/1/20


KIDACHI REIKO
1953年11月青森県生まれ。1987年にフランスに移り住み、1988年10月から1998年11月まで、フランス国営国際放送局ラジオ・フランス・インターナショナルでプロデューサー兼ジャーナリストとして勤務。J-WAVEの「PAZZ&JOPS from Europe」をプロデュースする。さらにフランス文化省日本政策アドバイザーも勤めるなど日本とフランスの文化交流に力を注ぐ。著書に「フランス流 乳ガンとつきあう法」(毎日新聞社)「きままに フロム ヨーロッパ」(ラティーナ)などがある。


筆者が乳がんと診断され、乳房摘出手術をしたのは、43歳、ジャーナリストとして活躍している真っ只中のことだった。その後、再発・転移の不安をかかえながらも、生への希望を捨てずに、また、仲間たちの応援に応えるようにと、前向きにがんとつき合うが、術後5年で骨に転移。さらに数ヶ月後には骨盤の奥にあるダグラス窩にも転移する。いわゆる本格的な「がん治療」がここから始まる。
ところが、フランス医療の現場は日本とは大きく違っていた! カルテ開示は当然のこと、がん告知も人を選ぶことなく行われている。そんな驚きに加えて、入院システムの違いゆえにできるかぎり束縛されないで治療を受けられることにも目を開かされた。
無駄なストレスなしの、体と精神に負担がかからない医療システムの素晴らしさを実感した筆者は自らの体験をとおして、これからのがん治療へのヒントがあると確信し、その実際を克明にレポートすることを試みている。
特に乳がんという病気は外から見える病。他人の目を気にせざるをえない特殊な事情をあわせ持つ。女性の心理に与える影響は大きく、患者の意識や生活の質(Q.O.L.)が、がんからの回復に大きな鍵となることを考えると、“精神的にいい環境作り”にこそがんからの生還のヒントがあるかもしれないと筆者は綴る。ここでは主に人間を最優先したフランスの医療システムと女性の権利に関しての恵まれた状況という視点に立って、フランスがなぜがん治療先進国なのかを解く。精神的に守られ、また、人間関係も断たれずに病気を治療していける安心感はどれほど大切なものか、患者だけでなく、その家族や友人たち、さらに医療関係の人たちにもぜひ一読して欲しい。書き下ろしエッセイ。







 

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